ロピベリン(バップフォー®)|過活動膀胱の切迫感・頻尿の改善
プロピベリン(Propiverine)|バップフォー®
過活動膀胱(OAB)による尿意切迫感・頻尿・切迫性尿失禁の症状改善に用いる 抗コリン薬です。0th CLINICでは、症状評価→ 尿検査→治療選択までを負担少なくご案内します。
このページの要点
- 適応:過活動膀胱(OAB)の尿意切迫感/頻尿/切迫性尿失禁
- 作用:膀胱平滑筋のムスカリン受容体遮断+平滑筋収縮抑制
- 副作用:口渇・便秘・かすみ目・排尿困難/尿閉悪化・眠気など(抗コリン作用由来)
- 禁忌/注意:閉塞隅角緑内障、重い尿閉・胃腸閉塞、重症心疾患 などは使用不可/慎重
- 使い分け:口渇や便秘がつらい方/高齢者では β3作動薬(ミラベグロン)や ビベグロンを優先することも
プロピベリンを検討する場面
① 尿意が急に強くなる
“間に合わない”感覚が強い/日中の頻尿がつらい
“間に合わない”感覚が強い/日中の頻尿がつらい
② 切迫性尿失禁
トイレまでに漏れてしまう
トイレまでに漏れてしまう
③ 夜間も目が覚める
夜間頻尿が生活の質を下げている
夜間頻尿が生活の質を下げている
※症状の背景が前立腺肥大症(BPH)主体の場合は、 α1遮断薬/5α還元酵素阻害薬など別治療が軸になることがあります。
作用機序(かんたん説明)
膀胱平滑筋はムスカリン受容体を介して収縮します。プロピベリンはこの受容体をブロックし、 膀胱の過剰な収縮を抑えることで切迫感・頻尿を改善します。
他薬との使い分け(概要)
- β3作動薬(ミラベグロン/ビベグロン): 口渇・便秘が少ない傾向。高齢者や便秘体質ではこちらを優先することがあります。 → ミラベグロン / ビベグロン
- 他の抗コリン薬(例:ソリフェナシン、 イミダフェナシン、フェソテロジン): 効き方・副作用プロファイルがやや異なるため、症状や体質で選択。
- デスモプレシン(夜間多尿優位): 夜間頻尿の主因が“夜間多尿”なら検討。→ デスモプレシン
※詳細比較はカバーランディング:OAB治療薬の比較 をご覧ください(本ページは個別薬説明です)。
服用のポイントと注意
- 用法・用量は製剤(通常/徐放)で異なります。処方時に医師が個別にご説明します。
- 開始〜効果判定:多くは数日〜数週で自覚改善。排尿日誌で客観評価。
- よくある副作用:口渇、便秘、かすみ目、眠気、排尿困難(尿閉悪化)。
→ 強い便秘・視力変化・排尿困難感が出たら中止しご連絡ください。 - 避けたい状況:閉塞隅角緑内障、重い尿閉・胃腸閉塞、重症心疾患、重い肝腎障害、重症重複投薬(抗コリン薬の併用)など。
- 相互作用:抗コリン作用薬の併用で副作用増強。眠気を伴う薬と併用時は注意。
※具体的な併用可否はお薬手帳で個別確認します。 - 高齢者:ふらつき・便秘・認知面への影響を最小化するため、用量調整や薬剤スイッチを検討します。
- 妊娠・授乳:状況に応じて他治療を優先することがあります。受診時に必ずお知らせください。
当日の流れ(目安)
- 症状評価(OABSS など)+ 尿検査
- 鑑別:感染・尿閉・結石・BPHを除外(必要に応じてエコー)
- 治療選択:生活指導+薬物療法(本剤/他剤/併用の可否を説明)
- フォロー:効果と副作用を確認し、必要に応じて切替/減量
※滞在時間の目安:60〜90分(混雑状況により前後します)
持ち物:お薬手帳、既往歴・検査結果(あれば)、健診結果
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よくある質問
本ページは一般向けの解説です。用法・用量、禁忌・相互作用は必ず医師の診察に基づき、最新の添付文書に準拠します。 自己判断での内服開始・中止・併用はお控えください。