コラム
朝/夜のニキビ対策ルーティン完全版(図解)
朝/夜のニキビ対策ルーティン完全版(図解)
保険の標準治療を土台に、“続けられる順番と導線”で設計。朝・日中・夜・運動後・就寝前まで、今日から実行できる手順をまとめました。
※一般的な情報です。実際の治療は診察・既往・内服・アレルギー等を確認し個別最適化します。なぜ“順番”が効くのか
ニキビは 皮脂・角化・細菌・炎症 の4要素が重なって起こります。外用の“効き”は塗る順番・タイミング・乾燥時間で変わります。まず摩擦と刺激を減らし、バリアを整え、必要時に薬を“適量・適所・適時”で使う――この順番が、続けやすさと効果の両立につながります。
薬の具体的指示(濃度・部位・頻度)は診察に従ってください。保険の標準治療が土台です。
朝:外出前の最短ルート(図解フロー)
1) 洗顔:ぬるま湯でやさしく。強擦・高温はNG。
2) 保湿:ノンコメドジェニック。Tゾーン薄め/頬しっかり。
3) 日焼け止め:SPF30+・PA+++以上を毎日。薄く広く→重ね塗り。
4) 薬(指示時):朝用外用がある場合のみ。全顔/部分など指示に合わせる。
5) メイク:薄く/摩擦レス。スポンジは清潔に。
コツ:玄関近くに“日焼け止め&ティッシュ”セットを置くと塗り忘れが減ります。
日中:汗・摩擦・塗り直し
- 汗は放置しない(ティッシュで軽くオフ→必要に応じ塗り直し)
- マスクは摩擦の少ない素材を選び、こまめに交換
- 昼のテカリは擦らずティッシュ/ペーパーで押さえる
- 帽子/ヘルメットはインナーを清潔に
日中の“こすらない・ためない”が夜の治りやすさに直結します。生活アドバイス
運動後:悪化を防ぐ3ステップ
A) 速やかにリンスオフ:汗・皮脂・整髪料を洗い流す
B) 保湿:化粧水よりも乳液/ジェルでバリア回復
C) 更衣:吸汗速乾素材に着替え、背中/胸は摩擦を減らす
体のぶつぶつは鑑別が必要な場合があります。総論/背中ページ(公開後リンク差替)。
夜:メイクオフ〜就寝前(順番が最重要)
1) メイク/日焼け止めを落とす:摩擦レスで素早く。
2) 洗顔:ぬるま湯・短時間・優しく。
3) 完全に乾かす:ここがポイント。外用前に数分おいて水分を飛ばす。
4) 外用薬(指示通り):BPO/アダパレン等。量と範囲を守る。
5) 保湿:刺激が出やすい時期はワンクッションを入れてもOK。
6) 就寝前:枕カバー清潔/低摩擦、前髪は顔に触れない。
刺激や赤みが強いときは、頻度や量の調整で乗り切れます。自己判断で中止せず、次回診察で相談を。FAQ
週1メンテと見直し表
チェックリスト(今週の振り返り)
- □ 帰宅後すぐにメイク/日焼け止めを落とせた
- □ 洗顔は1日2回・ぬるま湯・強擦なし
- □ 保湿を“薄く広く”均一に塗れた
- □ 日焼け止めを毎日(必要に応じて塗り直し)
- □ マスク/帽子/ヘルメットの摩擦対策をした
- □ ジム/運動後はシャワー→保湿→更衣を実行
- □ スマホ/枕カバー/スポンジを清潔に保てた
- □ 前髪・整髪料が額に触れないようにした
- □ 新しい化粧品は“1点ずつ”導入した
- □ 2〜4週に1回、治療の調整を相談予定
やりがちNG 3選
- 新しい製品を一度に複数導入:トラブル時の原因が特定できません。
- 高温シャワー&強い擦り洗い:バリア破綻で刺激が増えます。
- 自己圧出:感染・色素沈着・凹凸の原因。面皰圧出をご検討ください。