高血圧の合併症リスク|腎(eGFR/蛋白尿)・心(心肥大/心不全)・脳(脳梗塞)を“最短で見極める”
高血圧の合併症リスク|腎(eGFR/蛋白尿)・心(心肥大)・脳(脳卒中)
“血圧の数字”よりも大事なのは、臓器ダメージ(腎・心・脳)が進んでいないか。
0th CLINICは家庭血圧+当日検査で、いまのリスクを最短で可視化します。
まず押さえる3ポイント(腎・心・脳)
初診当日にできること(目安◯分)
- 家庭血圧の確認(朝晩の平均・記録票)+外来血圧
- 採血(腎機能・電解質・脂質・尿酸・HbA1c)/尿定量(UACR)
- 心電図/必要に応じてBNP/NT-proBNP
- 結果に応じて、薬の調整・生活指導・連携検査(心エコー/睡眠時無呼吸/頸動脈)
※ CT/MRI・心エコー・ABPM は提携機関で手配(当日〜数日)。
腎:eGFR と 尿アルブミン(UACR)
高血圧は腎臓にダメージを与え、逆に腎機能低下は血圧を上げます。eGFR(ろ過機能)とUACR(“漏れやすさ”)の両輪で把握します。
- eGFRの低下やUACR上昇(蛋白尿)があると、心血管イベント/腎不全のリスクが上がります。
- 生活改善(減塩・体重・睡眠/運動)+薬剤(RAS阻害薬など)で保護を図ります。
関連:生活(減塩/運動/睡眠)/血液検査/尿検査
心:左室肥大(LVH)・不整脈・心不全
継続的な高血圧は心臓の壁を厚くし、心不全や不整脈の土台になります。ECGと必要時の心エコーで評価します。
- ECGでLVH所見や虚血/伝導障害をチェック。
- 息切れ・むくみ・動悸・睡眠時無呼吸が疑われる場合は、心不全/不整脈の評価を優先。
関連:心電図/24時間血圧(ABPM)
脳:脳卒中リスク(“脳・心・腎”の連関)
高血圧は脳梗塞/脳出血の最大要因。腎障害や心房細動があると、相乗的に脳卒中リスクが増します。
- ろれつ障害・顔のゆがみ・片麻痺・視野異常などは救急受診。
- 頸動脈の雑音や高度の動脈硬化が疑われる場合は、画像を連携手配。
受診の目安
- 家庭血圧:朝平均 ≥135/85mmHg または 夜間高血圧が続く
- 健診で蛋白尿/血尿・eGFR低下を指摘された
- 息切れ・むくみ・動悸・睡眠時いびき/日中の眠気が強い
- 糖尿病・脂質異常・痛風・喫煙がある/家族に心筋梗塞・脳卒中の既往
来院までの“次の一手”
- 家庭血圧:朝晩×1週間、1分間隔で2回測って平均を記録(測り方)
- 健診結果・直近の採血/尿検査結果があれば持参
- 常用薬・サプリのリスト
よくある質問
- Q. eGFRが少し下がっているだけでも治療は必要?
- A. 軽度でも蛋白尿の有無で方針が変わります。両方を見て総合判断します。
- Q. 心電図は毎回必要?
- A. 症状や薬、年齢によって頻度を調整。初回はベースライン確認をおすすめします。
- Q. 合併症がなくても薬は必要?
- A. 家庭血圧やリスク(糖尿病・CKDなど)により、合併症予防目的で早めに治療を始める場合があります。
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持ち物:家庭血圧の記録、健診結果、常用薬リスト
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👨⚕️ 医師からのコメント・監修

「循環器疾患は、多くが静かに進行します。
だからこそ、症状のないうちから予防と管理に取り組むことが重要です。
検査データや生活背景まで丁寧に確認し、“納得して続けられる医療”を心がけています。」
0th CLINICの循環器内科では、高血圧・動脈硬化・不整脈などの疾患を中心に、忙しい現代人にも続けやすい医療設計を行っています。
未来の病気を防ぐ「未病医療」を、あなたの日常に無理なく取り入れていきましょう。
監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/外科病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士(心臓血管外科学)
日本病理学会認定 病理専門医/元外科専門医
総合診療・救急・心臓血管外科領域での診療経験10年以上
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士(心臓血管外科学)
日本病理学会認定 病理専門医/元外科専門医
総合診療・救急・心臓血管外科領域での診療経験10年以上
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