在宅ケアと遮光のコツ(しみを育てない日常)

在宅ケアと遮光のコツ(しみを育てない日常)

治療の“効き”は、毎日の遮光・保湿・外用の使い方で大きく変わります。ここでは、今日からできる具体策をやさしく整理しました。

アクセス

東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)

在宅ケアと遮光のコツ(しみを育てない日常)

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🛡️ 遮光の基本(外でも室内でも)

選び方

  • 日常:SPF30〜50 / PA+++以上、酸化鉄(ブルーライト対策)配合なら尚良し。
  • 屋外・レジャー:SPF50+ / PA++++、耐水を選択。
  • 敏感肌:紫外線散乱剤主体(ノンケミ)を優先。

塗る量・頻度

  • 顔全体で約2本指分(人差し指+中指に線状)。
  • 屋外時は2〜3時間おきに再塗布。マスク・擦れ後はこまめに。
  • 首・耳前後・こめかみ・生え際を忘れずに。

室内の光

  • 窓際やモニター前は可視光(特に青)対策を。色付き(日焼け止め+下地)で散乱&吸収。
  • 在宅勤務でも朝一で塗って昼に薄く重ねる習慣化。
部位目安メモ
2本指頬は“もうひと押し”重ねる
首〜うなじ1本指襟で擦れる日は追加
手の甲パール2粒手洗い後に再塗布

※化粧崩れが気になる方は、クッションタイプの色付き日焼け止めで“置き直し”が便利です。

🧴 スキンケアの順番(朝・夜の型)

朝(守る)

  1. 洗顔(擦らない)
  2. 化粧水・美容液(必要なら)
  3. 保湿(頬はていねいに)
  4. 日焼け止め(2本指)
  5. 色付き下地・メイク(酸化鉄系なら尚良し)

夜(整える)

  1. メイク落とし(こすらず乳化→すすぎ)
  2. 洗顔(短時間)
  3. 化粧水・美容液
  4. 保湿(頬・目周りは重ねづけ)
  5. 外用薬(HQ / トレチノイン / アゼライン酸 など医師指示に従う)

レイヤリングのコツ

  • 刺激の強い外用は同部位に重ねすぎない
  • 乾燥・赤みが出たら保湿量↑・頻度↓で調整。
  • 首は顔よりやや敏感:様子を見て段階的に。

※ハイドロキノン/トレチノイン使用中は日中の遮光を徹底し、赤み・皮むけは想定内のことがあります(強い痛み・広範囲の炎症はご相談を)。

🧪 外用・内服の使い分け(医師指示に合わせて)

ハイドロキノン(外用)

濃い斑にピンポイント。用法・期間を守り、妊娠中は使用回避

ポイント使い刺激あり

トレチノイン(外用)

角層の入れ替えを促進。開始は少量・隔日→様子を見て調整。

ターンオーバー光感受性↑

アゼライン酸(外用)

整肌と穏やかなトーン調整。刺激が少なめで続けやすい。

マイルド併用◎

トラネキサム酸(内服)

肝斑のベースケアとして用いることがあります。血栓リスク等は医師が確認。

医師判断併用設計

禁忌・注意

  • 妊娠・授乳中:適応外の外用/内服は中止または延期
  • 光感受性を高める薬剤内服中:照射/外用の是非は医師判断
  • 強い炎症・皮膚炎がある部位:まず炎症コントロールを優先。

🧣 摩擦と生活習慣(悪化要因の回避)

  • クレンジング:擦らない・時間をかけすぎない。タオルは押し当てる。
  • マスク・襟・マフラー:布端が当たる部位はワセリン薄塗りで保護。
  • ドライヤー熱風:頬に近づけすぎない。
  • 睡眠:肌は夜に修復。就寝前の保湿+室内湿度50〜60%を目安に。
  • 食生活:タンパク質・鉄・ビタミンCを不足させない。過度の飲酒は控えめに。

🩹 施術後ケア(直後〜1週間)

期間やること避けること
当日 冷却・保湿・やさしい洗顔。日焼け止めは擦らず“置く”。 サウナ・長風呂・激しい運動・強擦。
1〜3日 赤み・ざらつきは想定内。保湿多め・メイクは薄め。 ピーリング系外用、スクラブ、レチノールの高頻度使用。
4〜7日 落ち着いてきたら通常ケアへ。外用薬は医師指示で再開。 未落屑部の剥がし行為

強い痛み・広範囲の水疱・発熱などがあれば、速やかにご連絡ください。

🌤️ 季節・シーン別の工夫

春〜夏

  • 耐水・高SPFの上から色付きで置き直し
  • 汗対策:ティッシュオフ→ミスト→日焼け止め再置き。

秋〜冬

  • 乾燥対策:保湿を増やし、外用の頻度・濃度は無理なく
  • 暖房下:加湿器で湿度調整、就寝前のバームで頬保護。

オフィス・在宅

  • モニター前は酸化鉄入りベースをレイヤー。
  • 窓際は遮光カーテン・ブラインドで直射回避。

❓ よくある質問(在宅ケア)

日焼け止めは何時間ごとに塗り直す?

屋外では2〜3時間ごと、室内でも昼に一度“薄く重ねる”のが目安です。

外用薬の刺激が強いときは?

頻度を隔日〜週2へ落として保湿を増量。改善ない場合は中止してご相談を。

メイクの順番は?

日焼け止め → 色付き下地(酸化鉄) → ファンデ薄め。擦らず“置く”感覚で。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

在宅ケアと遮光のコツ(しみを育てない日常)
シミ治療で大切なのは、まず“正確な診断”と“肌に合った選択”をすることです。
特に肝斑やADMなど、見極めが難しい色素疾患を含む場合、安易な照射は逆効果になることもあります。
当院では、VISIAやダーモスコピーなどの診断機器と医師の目視によるダブル診断により、個別性を重視した治療を行っています。」

当院のシミ治療は、ピコレーザー・ルビーレーザー・IPLなど複数の機器を駆使し、症状とご希望に合わせた最適な治療法をご提案しています。
治療後も、再発防止のためのスキンケア・内服・生活指導を徹底し、「治して終わりではない」本質的な治療を大切にしています。

監修:黒田揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急診療歴10年以上

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