重症・難治ニキビの選択肢|イソトレチノイン(適応外・自費)
重症・難治ニキビの選択肢:イソトレチノイン(適応外・自費)
しこり・嚢胞性、くり返す炎症でつらい——そんなときに検討する“最後の切り札”。
国内では適応外・自費ですが、再発予防まで見据えた強い効果が期待できる一方、厳格な避妊・検査・同意が必須です。
アクセス
東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)
イソトレチノインの特徴(かんたん要点)
- “詰まり・炎症・皮脂”に多面的に作用し、再発を抑えやすいのが強み。
- 目安は4〜6か月の計画内服(体重・皮膚状態で調整)。
- 適応外・自費で実施。厳格な避妊と定期検査、同意が必須。
- 口唇の乾燥など軽〜中等度の副作用は多いが、コントロール可能なことが多い。
※ 妊娠中・授乳中・妊活中は原則できません。女性は服用中と終了後一定期間の避妊が必要です。
安全管理(検査・避妊・同意)
実施前の確認
- 血液検査(肝機能・脂質 など)
- 妊娠検査(該当者)と避妊の同意
- 併用薬チェック(ビタミンA製剤や一部抗生剤などは注意)
避妊に関する大切なお願い
- 女性:服用中と終了後も一定期間は避妊(診察でご説明)
- 授乳中は原則中止。献血は不可(終了後も一定期間不可)
- 男性:配偶者が妊娠可能な場合も、避妊の配慮を推奨
治療の流れ(目安)
- 初診・設計:適応/既往/妊娠回避の確認、検査、用量設計(体重・皮膚状態)
- 内服開始:毎日または隔日など少量から段階調整
- 定期フォロー:1〜2か月ごとに診察+必要な検査
- 目安期間:4〜6か月(個人差あり)
- 終了後の見守り:再発予防の外用/生活設計を継続
主な副作用と対策(代表例)
| 症状 | 頻度感 | 対策 |
|---|---|---|
| 口唇・皮膚の乾燥/かゆみ | よくある | 保湿の回数/量を増やす、低刺激製品へ切替、インナードライ手順 |
| 口内/鼻内の乾燥・出血 | ときどき | ワセリン薄塗り・加湿・刺激回避 |
| 肝機能・脂質の変化 | 稀〜まれにある | 定期採血・用量調整・中止判断 |
| 光/刺激への過敏 | ありうる | 日中の高SPF・摩擦/ピーリングの間隔調整 |
※ 気分の落ち込み等、体調に異変を感じたら早めにご連絡ください。
服用中の注意
して良いこと(Do)
- 保湿→米粒大点置き→外用の順でバリアを守る
- 日中はSPF50/PA++++、摩擦回避
- 軽いピーリングは間隔調整で併用可(医師指示)
控えること(Don’t)
- 妊娠/授乳/妊活(厳格に回避)
- ビタミンA製剤のサプリ等の併用
- 献血(終了後も一定期間不可)
- 強いスクラブや過度なホームピーリング
他治療との比較(ざっくりイメージ)
| 治療 | 得意分野 | 弱点/注意 |
|---|---|---|
| イソトレチノイン | 再発抑制・嚢胞/結節を含む重症例 | 適応外・自費/避妊・検査が必須 |
| BPO/アダパレン/抗菌薬 | 軽〜中等症、面皰〜炎症の標準 | 効果発現に時間、再発しやすい人も |
| ピーリング | 角化リセット・ざらつき/赤み | しこり中心は適応外寄り |
| ニキビ注射 | イベント前の緊急の平坦化 | 根本治療ではない/回数制限 |
費用のめやす(自費・適応外)
薬剤費・検査費・診察料を含めた概算は診察時にご案内します。月ごとの投与量や検査頻度で変動します。
“いまを楽に、未来の再発も減らす”ために
安全第一で、あなたに合う現実解を一緒に設計します。まずはお気軽にご相談ください。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修
「イソトレチノインは根本からコントロールできる可能性のある薬です。避妊・検査・同意を丁寧に確認しながら、安全第一で進めます。」
監修:黒田 揮志夫 医師(0th CLINIC 日本橋 院長)/日本病理学会認定 病理専門医・医学博士
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