しみ・色むらの在宅ケア&遮光ガイド
しみ・色むらの在宅ケア&遮光ガイド(HowTo)
日々のスキンケアと“正しい遮光”は、新しい色素沈着の予防と既存の色むらの悪化防止の土台です。
このページでは、今日からできる手順とよくある失敗回避を、肌タイプ別にわかりやすくまとめました。
アクセス
東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)
基本の考え方
しみ・色むらのケアは、“刺激を減らす・守る・続ける”の3つが軸です。難しい専門用語は不要。
今日からできる小さなコツで、悪化を防ぎながら少しずつ整えていきます。
① 刺激を減らす
- 顔はこすらず“押してなじませる”。
- 熱いシャワーを直接顔に当てない(乾燥・赤みの原因)。
- タオル/枕カバーはやわらかい素材に。洗濯は柔軟剤控えめ。
💡 洗顔の合図:突っ張る=洗い過ぎ。ぬるま湯+低刺激でOK。
② バリアを整える
- お風呂上がり3分以内に保湿(顔→首→頬の高い位置)。
- セラミド/コレステロール/脂肪酸入りを選ぶと長持ち。
- カサつく日は刺激系成分を一旦休むのが正解。
🔖 目標:かゆみ・つっぱり無しが保てれば◎。
③ 炎症をおさえる
- 赤み・ヒリつきはシグナル。無理せず“休む日”を作る。
- 冷やしタオルは短時間だけ。長時間冷却は逆効果。
- 必要時は医師の指示で短期外用。自己判断の長期使用はNG。
④ メラニン生成を抑える
- ビタミンC・ナイアシンアミドは朝に相性◎。
- アルブチン/コウジ酸/トラネキサム酸は毎日コツコツ使う前提。
- 刺激を感じたら“濃度↓ or 頻度↓”。続けられるやり方がベスト。
⑤ 遮光はケアの一部
- SPF50/PA++++を基本。酸化鉄入りティントは可視光(HEV)対策に。
- “うす塗り”は効果半減。二本指ルール(顔で約1〜1.2mL)が目安。
- 屋外は2–3時間ごとに重ね塗り。室内でも窓際が長い日は昼に1回。
🧢 物理遮光(帽子/UV傘/UPF衣類)を合わせると失敗が減ります。
これをやると◎(Do)
- 化粧水は手のひらで押さえる(コットン摩擦を避ける)。
- ベースメイクは置いて→軽くなじませるスタンプ塗り。
- 入浴後3分以内の保湿ルーティンを固定化。
これは控える(Don’t)
- 強いスクラブ/ピーリングのやり過ぎ(バリア低下)。
- 赤みが出ているのにレチノイド継続。
- “うす塗りUV”で塗った気になって外出。
朝の手順(5~7分)
- やさしく洗顔:ぬるま湯~低刺激洗浄。皮脂が少ない人は洗顔料なしでも可。
- 導入/化粧水:とろみ系よりも摩擦が少ない塗布方法(ハンドプレス)。
- 美容液:ビタミンC(AP/AA系いずれでも)やナイアシンアミド。
- 保湿:セラミド系。Tゾーンが重い場合は部分的に軽めへ。
- 日焼け止め:SPF50/PA++++推奨。色むらが気になる方はティント+酸化鉄配合。
- メイク:日焼け止めが乾いた後に。こすらず“置く→なじませ”。
※ 屋外が長い日は、メイク後にスプレー/スティック型で重ね塗りが便利です。
夜の手順(7~10分)
- メイク/UVオフ:こすらずなじませて→乳化→ぬるま湯でオフ。
- しっかりメイク:オイルまたはバーム(乾燥肌に◎)。
- 薄めメイク/日焼け止めのみ:ミルクで十分なことも。
- アイメイクは先に目元だけコットンスティックで“置き拭き”。
- 低刺激洗顔→保湿:洗い過ぎはNG。入浴後3分以内に化粧水〜セラミド系で土台づくり。
- 機能性外用(悩み別に1つずつ):塗り広げは“薄く点おき→軽くなじませ”。
- アゼライン酸(赤み/ざらつき/色むらに汎用。敏感〜脂性まで幅広く)
- トラネキサム酸外用(肝斑・炎症後色素沈着の悪化予防に)
- ビタミンC(色調/毛穴のキメ。刺激が出たら濃度or頻度を下げる)
- レチノイド(トレチノイン等)(ターンオーバー調整。妊娠・授乳中は避ける)
- クリーム/バームで封じる:乾燥しやすい頬・口元だけ重ねてOK。枕擦れ対策にシルク系枕カバーも◎。
月:レチノイド/火:休(保湿のみ)/水:ビタミンC/木:休/金:アゼライン酸/土日:休(保湿集中)
※ 赤み・ヒリつきが出たら一旦お休み→保湿集中→隔日/低濃度で再開。
クレンジング後につっぱる…どうすれば?
オイル量を減らし、乳化をしっかりしてから短時間で流す。W洗顔は肌質次第で省略可。
どの順番で塗れば良い?
基本は水っぽい→こってり。美容液→クリーム→バームの順。レチノイドはクリームに混ぜて薄めてもOK。
赤みが出た時のリカバリーは?
数日刺激系は休止し、セラミド/ワセリン主体で保湿。落ち着いたら隔日・低濃度で再開。
有効成分の使い分け(色むら・色素沈着向け)
ビタミンC(AP/AA)
抗酸化・メラニン抑制。朝夜どちらでも。刺激が出やすい場合は濃度を下げる/隔日。
アゼライン酸
ざらつき・赤み・色むら全般に。妊娠中でも選びやすい成分の一つ。初期は軽い刺激あり。
ナイアシンアミド
皮脂・赤み・色素の多面的ケア。ビタミンCと併用可。5%前後を目安に。
アルブチン/コウジ酸/トラネキサム酸
メラニン生成ステップに働き、肝斑や炎症後色素沈着(PIH)の悪化予防に。
レチノイド(夜)
ターンオーバー調整。妊娠・授乳中は回避。乾燥/赤み時は休止し保湿集中へ。
※ 医療用外用/内服は皮膚科で医師判断となります。
遮光のコツ(UVA/可視光/再塗布)
塗布量・再塗布の具体例
| 部位 | 量の目安 | ワンポイント |
|---|---|---|
| 顔全体 | 約1~1.2mL(2本指) | 点置き→広げ→追加で重ね塗り |
| 首・うなじ | 約1mL | 襟元/後頸部の塗り忘れ注意 |
| 腕(片側) | 約2mL | 外側を厚めに |
| 脚(片側) | 約4mL | 膝・足首はヨレやすい→薄く重ね |
シーン別の再塗布
- 室内(窓際少):昼に1回
- 通勤/買い物(屋外30–60分):2–3時間おき
- レジャー/スポーツ:汗や水後すぐ+2時間おき
タイプ別の選び方
- 敏感肌:ノンケミカル/保湿成分入り。こすらず塗れるテクスチャ。
- 脂性肌:ジェル/フルイド。皮脂吸着/耐擦れタイプ。
- 肝斑/PIH:酸化鉄入りティント+パウダーで可視光対策。
メイクと両立(崩さず再塗布するコツ)
- ティッシュで皮脂/汗を“置いて吸う”(こすらない)。
- スティック/クッション型UVをスタンプ塗り→縁だけスポンジで軽くなじませ。
- 粉おしろいで薄くセット。厚塗りでグレー化する場合はティントUVを選択。
よくある失敗と回避策
- 摩擦の多いクレンジング→乳化させて流す方式へ。
- “うす塗りUV”→規定量を点置き2回に分けて。
- 首・こめかみ・耳前の塗り残し。
- レチノイドで赤みが出たのに継続→数日休んで保湿集中、再開は隔日/低濃度。
- 美白重視でバリア低下:乾燥/赤み時は刺激系を一時中止。
よくある質問
肝斑やPIHは、日焼け止めだけで良くなりますか?
遮光は悪化を防ぐ土台ですが、肝斑などはスキンケア・生活・必要に応じて医療的治療を組み合わせると効果的です。
在宅で使いやすい有効成分は?
ビタミンC、ナイアシンアミド、アゼライン酸が汎用。刺激が出るときは濃度・頻度を下げます。
レーザー前後はどうすれば?
前後は摩擦・刺激・日焼けを避け、保湿と遮光を徹底。施術別の注意はピコトーニング等のページをご参照ください。
妊娠中/授乳中は?
レチノイドは避け、アゼライン酸や保湿中心に。個別判断は受診でご相談ください。
医師による診断と“続けられる”在宅ケア設計
- 当日〜翌日のご案内(空き状況により)
- LINEで24時間受付:事前相談・写真添付OK
- 生活・職業・季節に合わせた“現実解”のケア計画
- 保険診療と自費の費用見通しを明確化(無理な勧誘なし)
👨⚕️ 医師からのコメント・監修
「シミ治療で大切なのは、まず“正確な診断”と“肌に合った選択”をすることです。
特に肝斑やADMなど、見極めが難しい色素疾患を含む場合、安易な照射は逆効果になることもあります。
当院では、VISIAやダーモスコピーなどの診断機器と医師の目視によるダブル診断により、個別性を重視した治療を行っています。」
当院のシミ治療は、ピコレーザー・ルビーレーザー・IPLなど複数の機器を駆使し、症状とご希望に合わせた最適な治療法をご提案しています。
治療後も、再発防止のためのスキンケア・内服・生活指導を徹底し、「治して終わりではない」本質的な治療を大切にしています。
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急診療歴10年以上
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