日焼け対策・日焼け後ケア

日焼け対策・日焼け後ケア|0th CLINIC

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東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)

日焼け対策・日焼け後ケア

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1. 焼かないための予防(UV指数で考える)

UV指数(UVI)の目安と“今日の動き方”

UVI肌リスク今日の行動目安
0–2低い基本OK。長時間は帽子・日陰を。
3–5日陰+広域遮光。長袖・帽子。SPF30〜50/PA+++を十分量。
6–7高い10〜16時は直射回避。SPF50+/PA++++2〜3時間ごとに置き直し。
8–10非常に高い屋外時間を短く。濃色/厚手・つば広帽・UV100%サングラス。
11+極めて高い屋内中心に。必要最小限のみ外出。

WHOはUVI 3以上で積極的な対策を推奨。日焼け止めは「長時間外にいて良い券」ではなく、衣類・日陰とセットで使うのが基本です。

どんな“日差し”に注意?(条件で強くなります)

  • 正午前後(10〜16時):一日のピーク。短時間でも焼けやすい。
  • 薄曇り:油断しがち。UVAは雲を通りやすいため対策は必要。
  • 反射環境水面・砂浜・雪面は反射光で下からも当たる。
  • 高地・山:標高が上がるほど紫外線は強くなる傾向。
  • 窓際・車内:UVAが入りやすい。PA高め+色付き(酸化鉄)が安心。

“長く外にいる日”だけでなく、短時間×ピーク時も要注意です。

冬も注意:見えにくい“UVA”と反射

  • 冬の快晴でもUVAはしっかり届きます(シミ・しわの原因)。
  • 雪面の反射で顔の下側も焼けやすい→スキー・雪遊びはPA+++++濃色ゴーグルやマスク。
  • 乾燥×日差しでバリア低下しやすい→保湿+色付き(日焼け止め/下地:酸化鉄)を朝と昼に薄く置き直し。
  • 首・耳・頬骨の高い所は“もうひと押し”で重ね塗り。

冬は“焼けない季節”ではなく、乾燥ダメージ+UVA対策の季節です。

衣類・小物の基本

  • 濃色・厚手・目の詰まった生地(UPF 40–50+ 目安)。
  • つば広帽・UV100%サングラス(雪・海では必須)。

“部分塗り”を忘れずに

  • 首・耳・こめかみ・手の甲=日焼けホットスポット。
  • 外では2〜3時間ごとに薄く置き直し(クッション/スティック/スプレー)。

2. 症状評価(どの程度の“やけど”か)

軽度(赤い・ヒリヒリ/水ぶくれなし)
赤み・熱っぽさ・ヒリヒリ。水ぶくれはない状態。
  • やること:短時間の冷却 → 保湿(アロエ/ワセリン等) → 必要なら鎮痛。
  • NG:氷の長時間当て/強い摩擦/香料やアルコール強の外用。

通常は数日で軽快。再度の直射は避けると色素沈着を減らせます。

中等度(小さな水ぶくれ・ヒリヒリが強い)
小さな水ぶくれが点在。熱感・痛みは強め。
  • やること:冷却・保湿・清潔ガーゼで軽く保護。潰さない
  • NG:剥がす/長風呂/スクラブやピーリング。

範囲が広い・痛みが強い・悪寒や発熱があれば受診を。

重度(大きな水ぶくれ/広範囲/全身症状)
大きな水ぶくれ広範囲発熱・悪心・脱水感などがある。
  • 受診の目安:体表の約15%以上の強い日焼け/水疱、38.5℃以上の発熱、強い痛みや脱水感。
  • NG:水疱を潰す、強い外用を自己判断で広範囲。

小児・高齢者・基礎疾患がある場合、早めの受診を推奨します。

症状→行動の早見表

症状やること受診の目安
赤い・ヒリヒリ(ぶつぶつなし) 短時間の冷却/保湿/必要時鎮痛。再曝露を避ける。 通常は不要。悪化や不安があれば相談。
小さな水ぶくれ・痛み強い 冷却・保湿・清潔ガーゼ保護。水疱は潰さない。 範囲が広い/痛み強い/悪寒・発熱→受診。
大きな水疱・広範囲/発熱・悪心 安静・補水・清潔保護。自己処置は最小限。 速やかに受診(救急受診を検討)。

※ 写真を使う場合は、各 <figure class="ph">src を院内素材に差し替えてください。横長(3:2)・白/淡背景推奨、alt は“見た目+状態”が伝わる文に。

3. 応急処置(初期48時間)

A)冷却→保護→鎮痛→補水(この順番)

①冷却(短時間)→ ②保湿 → ③必要なら鎮痛 → ④こまめな補水
  1. 冷却:ぬるい〜やや冷たいシャワー/清潔な冷湿布を5〜10分氷を直接長時間はNG
  2. 保湿:アロエ/大豆含有の保湿剤や白色ワセリンを薄く。ひんやりタイプは痛み軽減に◎。
  3. 鎮痛:市販の鎮痛薬(アセトアミノフェン/イブプロフェン等)。胃腸・アレルギー・併用薬に注意。必要に応じ医師へ。
  4. 補水:常温の水や経口補水液をこまめに。アルコールは脱水を悪化

ポイントは短時間・低刺激・こすらない。赤みと痛みのピーク(数時間〜翌日)をやり過ごします。

目安 皮膚が冷えすぎて“白っぽい/しびれる”感じが出たら一旦やめる→再開を。

B)水ぶくれ(潰さない・守る)

水疱は潰さず、清潔なガーゼで軽く保護
  • 潰さない:感染・治癒遅延の原因に。衣服で擦れるなら保護を。
  • 破れたら:流水でやさしく洗う → ワセリン極薄 → 清潔なガーゼで保護。
  • 受診の目安:広範囲/強い痛み/発熱・悪寒・脱水感、小児・高齢者・妊娠中・基礎疾患あり。

浸出液でガーゼが固まったらぬるま湯でふやかしてから外すと皮膚を傷めにくいです。

C)やってはいけないこと

  • 氷を直接長時間あてる(凍傷リスク)。
  • 水疱を潰す・剥がす(感染・瘢痕)。
  • メントール強/アルコール強の外用を広範囲に。
  • 長風呂・サウナ・強いマッサージ(血流↑で炎症がぶり返す)。

根拠:AAD/CDCの推奨を患者さん向けに再構成しています(冷却・保湿・鎮痛・補水/水疱保護)。

4. やってはいけないこと

  • 氷で長時間の直接冷却(凍傷・血流障害のリスク)。
  • 水疱を潰す/剥がす(感染・瘢痕リスク)。
  • アルコール系/メントール強・香料強の刺激物を広範囲に塗る。
  • 自己判断の強いステロイド外用を長期・広範囲に使用。

初期は「冷却・保湿・鎮痛・保護」に徹し、刺激と摩擦を減らします。AAD/CDCより再構成。

5. 回復期ケア(48時間以降〜)

A)皮むけ期のコツ(低刺激が最優先)

  • 剥がれかけの皮は引っ張らない(ちぎれると色ムラ/炎症の原因)。
  • シャワーは短時間、こすらず手で洗う。熱い湯・長風呂は避ける。
  • 保湿を十分に(ワセリン/セラミド/アロエ/大豆など)でバリア回復。

「ヒリつきが残る間は“守るケア”に徹する」が鉄則です。

B)色素沈着(PIH)を防ぐ基本

  • 紫外線・可視光カット:PA高め+酸化鉄入りの色付きを朝・昼に薄く重ねる。
  • 摩擦回避:タオルは押さえるだけ。衣類/マスクの擦れ部位はワセリン極薄。
  • 炎症をぶり返さない:刺激の強い外用(高濃度酸/スクラブ/強いマッサージ)は一時休止。
開始の目安 ヒリつきが落ち着き、連続した皮むけが止まってから(多くは数日〜1週間)美白ケアを段階導入。

C)いつ何を始める?(時系列のロードマップ)

時期肌の状態やること避けること
48時間〜約1週間 赤み/ヒリつき〜皮むけ 保湿・遮光(PA高/色付き)、短時間シャワー、鎮痛は必要時のみ 強摩擦・角質ケア・熱湯・長風呂
1〜4週間 落ち着き、くすみ/色ムラ ハイドロキノン(低濃度から夜)や
トラネキサム酸外用の段階導入+強化遮光
高濃度ピーリングの自己実施、レチノイドの乱用
1〜3か月 色残りが気になる 医師と成分/濃度の見直し。必要に応じて院内施術を検討(※下記)。 日焼け再曝露、未診断の強出力施術

D)外用薬の使い方の要点

ハイドロキノン(HQ) 詳細へ
  • 開始時期:ヒリつきと皮むけが落ち着いた後(多くは数日〜1週間以降)。
  • 濃度の目安:2–4%から。夜に気になる部位へ薄く点置き→慣れてから面で。
  • 使い方:2–3か月を1クール。間欠使用や休薬を挟むと刺激・白斑様のリスク低減。
  • 注意:刺激が出やすい肌は低濃度/隔日から。妊娠/授乳中は医師に相談。
トラネキサム酸(TXA)外用 詳細へ
  • 目的:炎症性の色調持続を穏やかに抑えるサポート。
  • 使い方:朝晩の保湿前後どちらでも。HQが刺激になる肌の併用/代替として有用。
  • ポイント:数週間〜で緩徐に差が出るタイプ。遮光の徹底とセットで。
ステロイド外用(赤み・かゆみが強いとき)
  • 位置づけ:初期〜回復早期の短期間で、赤み/かゆみのコントロールに用いることがあります。
  • 原則:自己判断の広範囲・長期使用は避ける。医師が部位と期間を限定して指示。
  • 注意:皮膚が薄い部位(まぶた・首)は低〜中等度で短期、改善後は速やかに中止し保湿へ。

※強い炎症を早期に鎮めることで、結果的にPIHのリスクを下げる狙いがあります。適応は診察で判断。

E)レーザー/光治療:始める時期と注意点

  • 始めどき:日焼け(炎症)が収まり、色調が安定してから。目安は数週間〜数か月(部位・日焼けの強さで変動)。
  • なぜ待つ? 炎症直後の肌はPIHを起こしやすいため。早すぎる強出力は逆効果。
  • 機器の一例:拡散する茶ぐすみ→ピコトーニング、境界明瞭な斑点→ピコスポット、赤み主体→血管系レーザーや設定を絞ったIPLなど(個別設計)。
  • 注意点:直前直後も厳格な遮光(PA+++++色付き)。テスト照射低出力から段階的に。摩擦・熱・強い運動・サウナは数日回避。
  • 混在型(赤み+茶色)では順序設計が重要:赤みコントロール→茶色対策の順など。

※ 施術適応の有無・順序は、診断治療総覧を前提に、肌質・季節・生活背景まで含めて決めます。

F)困ったときのQ&A

HQでヒリつく/赤くなる

いったん休止→バリア回復(保湿・ワセリン)→低濃度/隔日/部分の順でリトライ。TXA外用やアゼライン酸へ一時スイッチも選択肢。

色が広く残っている

自己判断で濃度や回数を増やさず、受診で配合・順序・機器の再設計を。季節/職業(屋外多い等)によって戦略も変わります。

6. 相談の目安と当院でできること

A)これだけは受診(迷わず)

  • 広範囲の水ぶくれ/衣服に触れるだけで強い痛み
  • 発熱・悪寒・吐き気・脱水感(水分が摂れない/尿が少ない)
  • 小児・高齢者・妊娠中・基礎疾患がある方
  • 感染が疑わしい:膿、強い痛みの増悪、悪臭、広がる赤み

上記は自己処置より医療介入が優先です。(必要時は救急の検討)

B)判断に迷うときの目安

  • 48時間たっても赤みや痛みが引かない/むしろ悪化
  • 体表の約15%以上が強い日焼け(水疱の有無を問わず)
  • 顔・まぶた・首など皮膚が薄い部位のトラブル

受診で「冷却・保護の最適化/外用・内服の是非/創傷被覆材の選択」をご提案します。

C)当院のサポート

  • 状態評価とケア設計:冷却・保護・鎮痛・補水の具体的手順を最適化
  • 必要時の処方:外用(短期ステロイドの適切運用・保湿剤)/内服(鎮痛等)/創傷被覆材
  • 色素沈着・シミ対策:回復後の外用(ハイドロキノントラネキサム酸 など)と段階的治療
  • 機器治療の計画:色調が安定してから、ピコトーニングピコスポット等を低出力→テスト→段階的に実施

リンク 応急処置:初期48時間のケア / 回復期:48時間以降のケア

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

日焼けは軽視されがちですが、実態は「やけど」です。
①予防(衣類・日陰・日焼け止め)→ ②初期48時間の正しい処置 → ③回復期の低刺激ケアで、炎症後色素沈着や慢性ダメージを最小化できます。迷ったら受診で大丈夫です。

参考:WHO(UV Index)、環境省資料、CDC/AADのガイダンス。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

日焼け対策・日焼け後ケア
シミ治療で大切なのは、まず“正確な診断”と“肌に合った選択”をすることです。
特に肝斑やADMなど、見極めが難しい色素疾患を含む場合、安易な照射は逆効果になることもあります。
当院では、VISIAやダーモスコピーなどの診断機器と医師の目視によるダブル診断により、個別性を重視した治療を行っています。」

当院のシミ治療は、ピコレーザー・ルビーレーザー・IPLなど複数の機器を駆使し、症状とご希望に合わせた最適な治療法をご提案しています。
治療後も、再発防止のためのスキンケア・内服・生活指導を徹底し、「治して終わりではない」本質的な治療を大切にしています。

監修:黒田揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急診療歴10年以上

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