韓国製ヒアルロン酸(BIENFIL ほか)|特徴・安全性・比較表
韓国製ヒアルロン酸(BIENFIL ほか)
韓国発のヒアルロン酸製剤は近年バリエーションが増えています。本ページでは、BIENFIL(ビエンフィル)を中心に、硬さ・目的・含有量などの“製剤選定の軸”をまとめました。目的(形を整える/シワを和らげる/質感・保湿重視)と部位に合わせ、医師が最適な選択肢をご提案します。(メーカー公開資料を基に構成)
BIENFIL(ビエンフィル)の基本情報
ラインナップ:Light/Classic/Deep/Volume の4タイプ。いずれもヒアルロン酸濃度は20 mg/mL、麻酔成分リドカイン0.3%を含有。シリンジ容量は 0.9–1.1 mL、付属針は Light: 30G×2、Classic/Deep: 27G×2、Volume: 25G×2(製品構成に準拠)。
設計思想:注入時の力の一貫性、ヒアルロニダーゼによる調整可能性、原料(HA・WFI)の品質管理、エンドトキシン/タンパク/BDDEなどの厳密管理を掲げています。
硬さ(弾性)・目的・部位の目安
タイプ | 弾性(メーカー表記目安) | 想定目的 | 適応部位例 | HA/リドカイン | 容量 / 付属針 |
---|---|---|---|---|---|
Light | 低〜中(●○○) | 浅い小ジワのならし、質感補正 | 口周り・目周りの浅層 等 | 20 mg/mL / 0.3% | 0.9 mL / 30G×2 |
Classic | 中(●●○) | シワの改善、軽いボリューム補正 | ほうれい線、マリオネット など | 20 mg/mL / 0.3% | 1.0 mL / 27G×2 |
Deep | 中〜高(●●●) | 中等度のボリューム形成 | 頬・こめかみ 等の中深層 | 20 mg/mL / 0.3% | 1.0 mL / 27G×2 |
Volume | 高(●●●+) | 輪郭形成・高さ出し | 顎・鼻・輪郭の支え 等 | 20 mg/mL / 0.3% | 1.1 mL / 25G×2 |
※弾性の表現はメーカーのビジュアル指標(ドット表記)をもとに本ページで簡易化しています。適応はあくまで一般的な例で、解剖・皮膚厚・既存ボリューム・イベント時期などにより個別調整します。
安全性に関する考え方
0th CLINIC では、血管走行と注入層の選択、カニューレ/針の使い分け、アスピレーション等の基本手技、可逆手段(ヒアルロニダーゼ)の準備など、安全策を組み合わせて実施します。製剤面では、エンドトキシン・タンパク・BDDE(架橋剤残留)等の管理値が提示された資料を確認し、サプライチェーンも含めて院内で品質管理を行います。
ご相談・ご予約
「形を整えたい(顎・鼻・こめかみ等)」「シワを和らげたい(ほうれい線等)」「ツヤ・保湿を高めたい」など、ご希望を伺い、韓国製(BIENFIL)に限らず、ジュビダーム/レスチレン/ボライト等も含め最適な選択肢をご提案します。
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【自由診療および使用製剤に関するご案内】
- 本治療は自由診療です(保険適用外)。
- 当院では、国内で承認されているヒアルロン酸製剤(ジュビダームビスタⓇシリーズ、レスチレンⓇ)を使用しております。
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また、一部施術においては、国内未承認のヒアルロン酸製剤「ビエンフィル(Bienfill)」を使用することがあります。
この製剤は韓国MFDS(食品医薬品安全処)の基準を満たしており、安全性・品質が認証された製品です。 - 国内未承認医薬品の使用については、医師の責任において輸入・管理しており、日本国内における同一成分・効能を有する代替製剤は存在しません。
※未承認医薬品に関する詳細は、厚生労働省の公式情報をご参照ください:
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/healthhazard/
信頼できる公的機関の参考リンク
【監修医師について】
本ページの内容は、0th CLINIC 院長 黒田 揮志夫(くろだ きしお)
[病理専門医/皮膚病理医]が監修しています。
すべての治療情報は、国内外の医療文献・臨床ガイドライン・承認情報に基づき、医学的エビデンスに即して正確かつ中立的に記載しています。
情報は随時、最新の知見に基づいて更新・確認を行っております。
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