ルメッカ(IPL)安全性ガイド|禁忌・副作用・510(k)注記

ルメッカ(IPL)安全性ガイド|禁忌・副作用・510(k)注記|日本橋の美容皮膚科 0th CLINIC
VISIA必須・ダーモスコピー併用・安全最優先

ルメッカ(IPL)安全性ガイド|禁忌・副作用・510(k)注記

当院ではVISIAでの客観評価ダーモスコピーに基づき、禁忌の除外・出力/間隔の最適化・肝斑配慮を徹底しています。本ページは規制に配慮した情報軸で安全事項を整理したものです。

禁忌・注意が必要な状態

絶対禁忌(施術不可)

  • 照射部の活動性感染(化膿性皮膚症・単純疱疹の活動期 等)
  • 強い日焼け直後・急性炎症(日焼けで熱感/発赤が続く状態)
  • 照射部の悪性腫瘍や前癌病変(皮膚科で評価・対応が優先)
  • 妊娠中(安全性データが十分でないため当院は実施しません)
  • 重度の光線過敏症(ポルフィリン症等)

相対禁忌/要注意(個別判断)

  • 肝斑・炎症後色素沈着(PIH)を起こしやすい肌質
  • イソトレチノイン内服中〜休薬直後(用量/期間/皮膚所見により延期や出力調整)
  • 光過敏性を高める薬剤:例)ドキシサイクリン/ミノサイクリン、チアジド系利尿薬、アミオダロン、ニューキノロン、サルファ薬 等
  • 抗凝固/抗血小板薬内服(紫斑リスクの説明と同意)
  • ケロイド体質・肥厚性瘢痕の既往(出力・間隔を保守的に)
  • アトピー性皮膚炎の活動期・皮膚菲薄(外用調整の上で慎重に)
  • 刺青・アートメイク・色素沈着の強い部位(原則回避/周囲は低出力で距離確保)
  • Fitzpatrick IV–VI(より保守的な設定・間隔。テスト照射を推奨)
  • 光誘発性てんかんの既往(光刺激への感受性に配慮)
最終判断は診察(VISIA・ダーモスコピー)と既往/内服の確認に基づいて行います。迷う場合はテスト照射を優先します。

施術前後の注意(チェックリスト)

施術前(1〜2週間)

  • 強い日焼け・タンニングは回避、日焼け止めを毎日使用
  • レチノール/ピーリング等の刺激性外用は一時中止(医師指示に従う)
  • ワックス/スレッディング等の強い摩擦は避ける
  • HSV既往がある方は予防内服を検討(口唇周囲 等)
  • 金属アクセサリーは外す。刺青/アートメイク部位は申告

当日〜翌日

  • 保護ゴーグルの着用・冷却を適宜実施
  • 赤み・ほてりは 冷却+保湿で鎮静。擦らない
  • 熱感が強い間は入浴・サウナ・飲酒・激しい運動を控える
  • 化粧は刺激の少ないアイテムから再開

1週間以内

  • 痂皮は自然脱落を待つ(無理に剥がさない)
  • 紫外線対策・保湿・摩擦回避を継続
  • 異常が続く場合は早めにご連絡ください

想定される副作用と対応

頻度が比較的高い

  • 発赤・浮腫・ほてり・ヒリつき(数時間〜数日)→ 冷却・保湿
  • 薄い痂皮・一時的色調変化 → 触らず自然脱落

稀だが重め

  • 火傷・水疱・びらん → 早期評価、冷却、外用/内服で管理
  • 色素沈着/低色素(PIH/PHL)→ 遮光・外用、間隔/出力の見直し
  • 瘢痕(極めて稀)→ 早期介入

特記

  • 肝斑の増悪 → 出力を落とす/部位限定/一時中断し、ピコトーニングポテンツァ(肝斑)へ切替
  • HSV再活性化(口唇周囲)→ 予防投与/早期治療
  • 点状紫斑(抗凝固薬 等)→ 圧迫・経過観察
万一の副作用時は早期連絡→受診→写真評価→治療の順で対応します。以降の出力・間隔も再設計します。

肝斑・高リスク皮膚への配慮

  • 肝斑やPIH既往がある場合は、まずは低出力・少回数・部位限定から。
  • ピコトーニングや外用/内服で基礎治療→IPLは反応を見ながら慎重に。
  • ポテンツァ(肝斑)ピーリング別日に併用し、炎症の上書きを回避。
  • Fitzpatrick IV–VIはテスト照射と長めの観察期間を推奨。

未承認機器・医薬品に関する表示(ルメッカ/LUMECCA)

【未承認機器・医薬品等】
LUMECCA(ルメッカ)は、医薬品医療機器等法上の未承認医療機器です。
【入手経路】
イスラエルの製造販売業者 InMode 社より、医師が個人輸入にて導入しています。
【国内の承認医療機器の有無】
本治療で用いる当該機器は、日本国内での承認を取得していません。国内には類似の機序による光治療機器が承認されていますが、本機器自体は未承認です。
【諸外国における安全性に係る情報】
米国では、IPL 機器としてFDA の 510(k) クリアランス(適法性審査)が認められた機器が存在します。 これは approval(承認)ではなく clearance(適法性認証)であり、日本国内の承認・適応・有効性を保証するものではありません
【個人輸入時の留意事項】
厚生労働省「個人輸入において注意すべき医薬品・医療機器について」をご確認ください: https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/050609-1.html

※ 上記は本機器の流通・規制に関する情報であり、日本国内の承認区分・適応とは異なる場合があります。 施術適応・リスクは診察(VISIA・ダーモスコピー等)により個別に判断します。

よくある質問

Q. ペースメーカー/金属インプラントは大丈夫?

IPLは光エネルギーであり、一般に体内機器へ直接作用しません。ただし、施術時の体勢や加熱・圧迫が問題となる場合があるため、事前申告部位/設定の配慮を行います(表在金属やアクセサリーは外します)。

Q. 施術間隔は?

炎症の上書きを避けるため、原則2–4週間。赤みや痂皮の経過により延長します。

Q. 仕事やイベント前でも受けられますか?

個人差はありますが、赤み/痂皮が数日残る場合があります。フローでのスケジューリングをご参照ください。

ご相談・ご予約

安全設計は個々の肌・生活予定・既往/内服によって最適解が変わります。まずはVISIAダーモスコピーで現状を可視化し、禁忌除外とともに出力・間隔を最適化します。

※本ページは医療広告ガイドラインに配慮して作成しています。詳細は院内掲示・カウンセリングでご確認ください。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

ルメッカ(IPL)安全性ガイド|禁忌・副作用・510(k)注記
ルメッカはシミや赤み、くすみに対する総合的な美肌治療です。
従来のIPLよりも高いピークパワーを持ち、少ない回数で実感できる治療効果が魅力です。
肌質や症状に合わせて、安全かつ効果的な出力設定で治療を行うことが大切です。」

当院では、VISIA肌診断などを用いて、色素斑や毛細血管の状態を正確に評価した上でルメッカ治療を行っています。
シミ・そばかす・赤ら顔・毛穴の開きなど、複数のお悩みを同時に改善したい方におすすめです。
施術前後のスキンケアや、他治療とのコンビネーションについても丁寧にご案内いたします。

監修:黒田揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療、救急科での診療歴10年以上

関連コラム

    ただいま準備中です。少々お待ちください。