IPLとピコ/レーザーの違い・併用|ルメッカ比較ガイド

IPLとピコ/レーザーの違い・併用|ルメッカ比較ガイド|日本橋の美容皮膚科 0th CLINIC

IPLとピコ/レーザーの違い・併用が一目で分かるルメッカ比較ガイド

目的別に最短距離で結果を出すには、“何に効く光/レーザーか”を理解し、順番・強さ・間隔を設計することが重要です。本ページでは、ルメッカ(IPL)ピコ/レーザーの違い・併用・肝斑への注意点までを整理しました。

要点サマリー(まずはここから)

赤み・毛細血管→IPL(ルメッカ) 濃い点状のシミ→ピコスポット 肝斑素因/全顔くすみ→ピコトーニング 毛穴・質感→ピコフラクショナル “広く・早く”トーンUP→ルメッカ

結論:“目的別に役割が違う”ため、併用の設計が最短ルートです。例)濃いシミはピコスポットで点を減らし、全顔のくすみ/赤みはルメッカで面を整え、毛穴や質感はピコフラクショナルで仕上げる。

IPLとピコ/レーザーの“決定的な違い”

項目 IPL(ルメッカ) ピコ/レーザー(ピコ秒レーザー等)
仕組み 複数の波長を含む広帯域の光。表在〜中層のメラニン・ヘモグロビンの選択的吸収を利用。 固定波長のレーザーピコ秒単位で照射。光音響効果でメラニンを微細に破砕。
得意分野 全顔トーンUP、赤み/毛細血管、そばかす、浅い色ムラ、肌の明るさ 濃いシミ(スポット)、真皮性色素、刺青、毛穴/質感(フラクショナル)
実感の早さ 面で広く当てるため“一度で軽い変化”を実感しやすい 狙い撃ちでは“点の変化が鋭い”。質感改善は段階的
ダウンタイム 軽度(発赤〜ほてり)。薄いカサブタが出ることも スポットはテープ保護が必要なことあり/フラクショナルは赤み・微小カサブタ
赤み対応 得意(ヘモグロビン吸収) 不得意(主にメラニン/水に反応)
肝斑への配慮 刺激で増悪リスク。低出力・適応厳選が前提 ピコトーニング等、穏やかな設定でコントロール

※機器・設定・皮膚タイプにより反応は異なります。診断とテスト照射を行い、過度な炎症や色素沈着の既往がある場合は設計を調整します。

どんな悩みにどれが向く?(適応の目安)

賢い併用設計(順番・間隔・目標)

① 濃いシミ+全体のくすみ

  1. ピコスポット(個々のシミに高精度照射)
  2. 2–4週後:ルメッカで全顔トーン/赤みを整える
  3. 必要に応じて:ピコフラクショナルで毛穴・質感を底上げ

② くすみ・赤み+毛穴/質感

  1. ルメッカでトーン&赤みを先に改善
  2. 2–4週後:ピコフラクショナルで凹凸・キメ改善
  3. 必要に応じて:ピココンビで相乗

③ 肝斑素因が強い/PIHが心配

  1. ピコトーニング+美白外用/内服で土台を安定化
  2. 反応を見ながら:ポテンツァ(肝斑)ケミカルピーリングを調整併用
  3. IPL(ルメッカ)は低出力・部位限定から慎重に
間隔の目安:2–4週間を基本に、反応と生活予定(イベント/日焼け)で前後。強い炎症の上書きはしないのがコツです。

肝斑がある/疑わしいときの方針

肝斑は“刺激で悪化しやすい”タイプの色素斑。IPLや強いレーザーは増悪リスクがあるため、当院では以下のステップを基本とします。

  • 診断の見直し:年齢・出産歴・ホルモン剤・発症年齢・既治療歴を確認し、分類を再評価
  • プレ治療:ピコトーニング中心+トラネキサム酸/美白外用で炎症閾値を下げる
  • デバイス介入:ポテンツァ(肝斑)の併用を検討、IPLは低出力・限定照射のみ
  • 悪化時の対応:一時中断し外用/内服で沈静 → 再評価の上で再開

診療の流れと安全対策

  1. 評価:病型の見極め(シミの種類、赤み、質感、肝斑素因、皮膚タイプ)
  2. テスト照射:反応・ダウンタイム・色素沈着リスクを確認
  3. プラン設計:目的(点 or 面)と優先順位、順番・出力・間隔の設定
  4. ホームケア:紫外線対策・外用/内服、摩擦回避、保湿の徹底
  5. フォロー:写真評価・設定微調整、肝斑/PIH兆候の早期介入

副作用・ダウンタイム

※効果・リスクは個人差があります。既往歴・内服・生活背景(紫外線/摩擦/美容施術歴)により調整します。

よくある質問

Q. まずどちらから始めるべき?

“一番の悩み”が点(濃い個々のシミ)ならピコスポット、面(全顔のくすみ/赤み)ならルメッカ。肝斑素因が強ければピコトーニングを先行します。

Q. 併用の間隔は?

原則2–4週間。炎症反応が落ち着いてから次工程へ。イベント前は余裕を持ちましょう。

Q. 日焼けしていても受けられる?

直近の日焼けが強い場合は延期し、外用/内服と遮光で肌を整えてから実施します。

Q. ダウンタイムを最小化したい

低出力・分割照射・クーリング・間隔調整でコントロール可能。生活予定に合わせて設計します。

Q. 肝斑が心配

ピコトーニングと外用/内服で基礎治療。必要に応じポテンツァ(肝斑)併用。IPLは慎重適応。

Q. 毛穴と赤みを同時に改善したい

ルメッカで赤み/トーン→ピコフラクショナルで毛穴/質感、の順番が効率的です。

Q. 併用時のスキンケアは?

遮光・保湿・摩擦回避が基本。刺激的な外用は休止/変更し、医師の指示に従って再開します。

Q. 何回で実感できる?

ルメッカは1回でトーン実感のことも。ピコスポットは個々の反応次第、フラクショナルは2–3回で質感の段階的改善を実感しやすいです。

Q. ピーリングは併用できる?

ピーリングは間隔を空ければ併用可能。炎症上書きは避け、肌状態を見て調整します。

Q. 料金は?

部位・設定・回数で変動します。最新の料金はクリニックにお問い合わせください。

ご相談・ご予約

適応・順番・間隔の設計はお肌のタイプ/生活予定で変わります。まずは診断とテスト照射から安全に進めましょう。

※本ページは医療広告ガイドラインに配慮して作成していますが、詳細は院内掲示/カウンセリングで提示します。表示内容は予告なく更新される場合があります。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

IPLとピコ/レーザーの違い・併用|ルメッカ比較ガイド
ルメッカはシミや赤み、くすみに対する総合的な美肌治療です。
従来のIPLよりも高いピークパワーを持ち、少ない回数で実感できる治療効果が魅力です。
肌質や症状に合わせて、安全かつ効果的な出力設定で治療を行うことが大切です。」

当院では、VISIA肌診断などを用いて、色素斑や毛細血管の状態を正確に評価した上でルメッカ治療を行っています。
シミ・そばかす・赤ら顔・毛穴の開きなど、複数のお悩みを同時に改善したい方におすすめです。
施術前後のスキンケアや、他治療とのコンビネーションについても丁寧にご案内いたします。

監修:黒田揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療、救急科での診療歴10年以上

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