肥満外来|安全性と適応外使用・妊娠計画・減量速度の目安

肥満外来|安全性と適応外使用・妊娠計画・減量速度の目安|0th CLINIC

安全性と適応外使用について|禁忌・副作用/妊娠計画/減量速度の目安

薬物療法(GLP-1/GIP-GLP-1等)は行動変容(食事・運動)の補助です。
当院では、安全性を最優先し、禁忌の確認・副作用の説明・モニタリングを徹底します。

※適応・料金・プログラム構成は /medical/obesity および /medical/obesity/program をご覧ください。

アクセス

東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)

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適応外使用(オフラベル)について

医薬品は国や製品ごとに「承認された効能・対象(適応)」が定められていますが、医師の臨床判断で承認範囲外の目的・用量・対象に用いることを適応外使用と呼びます。

  • 適応外使用は「違法」ではありませんが、十分な説明と同意が前提です。
  • 当院では、エビデンス・安全性・患者さまの利益を総合的に検討し、書面を用いた同意のうえで実施します。
  • 薬剤の詳しい情報は各薬剤ページセマグルチドチルゼパチドリベルサス ほか)をご参照ください。

禁忌・慎重投与・主な副作用

区分内容
禁忌の一例
  • 甲状腺髄様癌(MTC)の既往/家族歴、MEN2(GLP-1製剤の警告に基づく)
  • 重度の過敏症既往

※詳細は診察時に個別評価します。

慎重投与の一例
  • 膵炎既往、胆石・胆嚢疾患、重い消化器疾患(重度の胃腸症状)
  • 糖尿病網膜症既往(血糖急速改善で悪化の報告があるため)
  • 腎機能障害、脱水傾向
よくある副作用
  • 消化器症状:吐き気・食欲低下・腹痛・便秘・下痢・嘔吐
  • 注射部位反応、頭痛、倦怠感など

症状を抑えるため、少量から始めて段階的に用量調整します。

稀だが重い副作用
  • 膵炎(上腹部〜背部へ放散する持続痛、嘔気)
  • 胆石・胆嚢炎(右季肋部痛、発熱、黄疸)
  • 腎機能障害の増悪、重いアレルギー反応 等

持続する強い腹痛・発熱・黄疸・血尿・激しい嘔吐などは直ちに受診/救急受診してください。

妊娠を希望される方・妊娠中/授乳中の扱い

妊娠計画中

  • セマグルチド(オゼンピック/ウゴービ等)は妊娠前に十分な休薬が必要です。一般に少なくとも8週間(約2か月)前の中止を目安とします。
  • チルゼパチド(マンジャロ/ゼップバウンド等)も妊娠前は中止が原則です。目安として2か月程度の休薬を推奨します。
  • 経口避妊薬の吸収に影響する可能性(チルゼパチド)があります。開始・増量後4週間は追加避妊(コンドーム等)を併用してください。

妊娠中・授乳中

  • 妊娠中は使用しません。判明時は速やかに中止し、医師にご連絡ください。
  • 授乳中の使用は原則避けます。再開時期は個別に判断します。

※休薬の正確な期間は薬剤・用量・最終投与日で異なります。診察で個別にご案内します。

減量速度の目安と到達目標

  • 週あたり0.5〜1.0kg(体重の0.5〜1%)を上限目安に、緩やかな減量を基本とします。
  • 初期6か月で体重の約5〜10%の減量を当面の到達目標とし、その後は維持期→追加減量へ段階移行します。
  • 急速な減量は胆石・筋量低下・体調不良のリスクを高めます。体重曲線は月単位の傾向で評価します。

すぐ受診/救急相談のサイン

  • 持続する強い腹痛、背部へ放散する痛み、発熱・黄疸・嘔吐
  • 黒色便・血便、意識もうろう、尿が出にくい 等
  • 注射直後の呼吸困難・全身の蕁麻疹などアレルギー症状

判断に迷う場合は当院へご連絡ください。時間外は#7119等の救急相談をご利用ください。

ご相談・予約

プログラム詳細:/medical/obesity/program | 適応・料金:/medical/obesity

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

肥満外来|安全性と適応外使用・妊娠計画・減量速度の目安
「肥満治療では、短期間で体重を落とすことよりも、持続可能な生活習慣の再構築が重要です。
GLP-1などの薬剤はあくまで補助的な手段であり、運動・食事・睡眠の土台を整えることが治療の中心となります。」

0th CLINICでは、単なる“ダイエット”ではなく、医学的根拠に基づいた体重管理を行っています。
検査やカウンセリングを通して、一人ひとりの体質・生活に合った最適な方法を提案し、無理のない減量と再発予防をサポートします。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/消化器病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医
 日本医師会認定 産業医/健康スポーツ医
総合診療・救急科での診療歴10年以上
表記について:本ページは一般情報の提供を目的としています。最終的な適応・用量・休薬期間は、診察所見・既往・併用薬を踏まえ医師が個別に判断します。

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