ピーリングの禁忌・注意事項|受けられない方・併用NG・休薬ガイド
ピーリングの禁忌・注意事項|受けられない方・併用NG・休薬ガイド
0th CLINICでは、安全を最優先に医師が個別評価を行います。本ページでは、原則禁忌・注意が必要なケース・薬剤別の違い・前後の休薬・併用可否の目安をまとめました。
原則禁忌(受けられない可能性が高い)
- 妊娠中・授乳中(いずれの薬剤も原則回避)
- 施術部位に活動性の皮膚感染(ヘルペス・膿疱性ニキビ・蜂窩織炎など)や開放創/日焼け・火傷
- アスピリンアレルギー/アスピリン喘息(サリチル酸は禁忌)
- 全身性レチノイド内服(イソトレチノイン等)中、または中止後6か月以内(深い化学ピーリングでリスク上昇/浅層でも原則回避)
- 重度の皮膚炎の増悪期(アトピー・脂漏性皮膚炎・接触皮膚炎など)
- ケロイド体質の強い方(特にTCA系は原則回避)
※上記に該当しても、施術部位・濃度・時期を調整することで可能なケースがあります。まずは診察で個別判断します。
注意が必要(個別判断)
薬剤別の禁忌・注意
PRX-T33(いわゆる“マッサージピール”)
- 禁忌:妊娠・授乳、活動性皮膚感染、強い皮膚炎、日焼け・火傷直後、イソトレチノイン内服中(~6か月)
- 注意:ケロイド既往、口唇ヘルペス既往(周囲)、感作歴(コウジ酸等)
- 備考:剥離は少なめでも刺激はゼロではないため、敏感肌は試験塗布や濃度調整
ミラノリピール
- 禁忌:妊娠・授乳、活動性皮膚感染・強い炎症、アスピリンアレルギー(配合サリチル酸のため)、イソトレチノイン内服中
- 注意:濃い日焼け直後、炎症性ニキビの強い部位、ケロイド傾向、IV–VI型の濃い肌色
- 備考:皮むけ(剥離)日数を見越したスケジュール設計が必須
施術前後の休薬・スキンケア中止目安
項目 | 施術前 | 施術後 | メモ |
---|---|---|---|
トレチノイン/高濃度レチノール | 3–5日停止 | 3–5日後に再開(赤みが引いてから) | 刺激相加を避ける |
AHA/BHA・スクラブ・ピーリング化粧品 | 2–3日停止 | 2–3日後に再開 | 重複刺激に注意 |
過酸化ベンゾイル | 2–3日停止 | 2–3日後に再開 | 刺激・乾燥が強い場合は更に延期 |
イソトレチノイン(内服) | 内服中は不可 | 中止後6か月以降に再評価 | 浅層でも原則回避 |
ワックス脱毛/スレッディング | 7日停止 | 7日後から可 | 表皮バリア回復を待つ |
シェービング | 24–48時間停止 | 48–72時間後から可 | 擦過刺激でヒリつきやすい |
日焼け・日光曝露 | 直前は回避/SPF50+徹底 | 1–2週間はUV対策徹底 | 色素沈着リスク低減 |
同日・前後施術の併用可否(目安)
施術 | 同日 | 前後インターバル | 備考 |
---|---|---|---|
毛穴治療系(ハイドラ等) | 条件付き可 | 同日 or 1週間 | 順番・出力を医師調整 |
レーザー(ピコ・IPL等) | 条件付き可 | 同日 or 1–2週間 | 炎症強い部位は間隔を延長 |
ダーマペン/ポテンツァ | 基本同日不可 | 前後2週間 | 創傷治癒を優先 |
医療脱毛(同部位) | 原則不可 | 1–2週間 | 熱ダメージ重複を回避 |
※当院の価格表にも「他施術との併用(条件あり)」設定があります。診察で可否と順番を決定します。
禁忌の場合の代替・併用プラン
禁忌に該当する、あるいは刺激に弱い肌質の方は、以下の“やさしめ”戦略が有効です。
関連メニューと費用
※禁忌に該当する場合は施術不可、注意項目に該当する場合は出力・部位・時期を調整します。
マッサージピール(顔/デコルテ)
¥15,400
『他施術との併用(ただし、条件あり)』¥11,000
首:¥9,900 / 併用:¥5,500
サリチル酸ピーリング
¥8,800
『他施術との併用(ただし、条件あり)』¥5,500
背中:¥16,500 / 併用:¥9,800
ミラノリピール(顔/デコルテ)
¥15,400
『他施術との併用(ただし、条件あり)』¥11,000
よくある質問
妊娠・授乳中でも、刺激が弱いメニューなら受けられますか?
原則として妊娠・授乳中はピーリングを回避します。安全第一で、保湿・紫外線対策・刺激回避のホームケアをご提案します。
イソトレチノイン内服をやめてから、どのくらいで再開できますか?
中止後6か月以降に診察で可否を判断します。浅層でも原則同様です。
色黒・日焼けしやすい肌ですが、色素沈着が心配です。
IV–VI型の肌では出力を下げ、間隔を空け、強いUV対策を行います。まずは刺激の少ない代替から段階的に。
化膿しているニキビがあっても受けられますか?
活動性の炎症がある部位は回避します。まず炎症コントロールを優先します。
イベント前、どのくらい前なら安全ですか?
PRX-T33は数日、ミラノリピールは剥離日数を見越して1–2週間あけるのが安心です。個別にご提案します。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修

「皮膚疾患や感染症治療では、適切な薬剤選択と正しい使い方の指導が最も大切です。
再発を防ぎ、症状を早く抑えるために、丁寧に診療と説明を行っています。」
0th CLINICでは、肌トラブルや感染症に対しても、患者さまごとに最適な治療を組み立て、必要に応じて漢方や生活指導も含めて多面的にサポートしています。
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医
日本医師会認定 産業医/健康スポーツ医 総合診療・救急科での診療歴10年以上
禁忌・注意に該当しても完全に諦める必要はありません。出力や順序、組み合わせを調整する方法があります。
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