のどの渇きが強い・水をがぶ飲みする|原因と受診の目安(糖尿病鑑別)
のどの渇きが強い・水をがぶ飲みする(口渇・多飲)
「一日中のどが渇く」「夜に何度も起きて水を飲む」「トイレが増えた」。それは 糖尿病 を含む内科疾患のサインかもしれません。
すぐ受診してほしいサイン
セルフチェック(当てはまりますか?)
- 口渇とともに 尿の回数・量が増えた/夜間多尿 がある
- 短期間に体重が減った、疲れやすい、目がかすむ
- 清涼飲料やスポーツドリンクを飲むほど、さらに喉が渇く
- 感染症(膀胱炎・カンジダ・皮膚トラブル)を繰り返す
- 妊娠中で、最近とくに口渇・多尿が気になる
複数当てはまる場合は 糖尿病 を含めた評価をおすすめします。
原因と鑑別(機序別)
1) 高血糖による 浸透圧利尿
血糖が高いと腎臓で再吸収されない 尿糖 が増え、尿に水分が引き出されて 多尿→口渇→多飲 の悪循環に。随伴しやすい症状は、頻尿・夜間多尿、体重減少、倦怠感、視力の揺らぎ、創傷治癒の遅れ、感染反復など。
- 2型糖尿病 / 1型糖尿病 / LADA / MODY
- 前糖尿病(境界型) / 二次性糖尿病(薬剤性・内分泌性) / 膵性糖尿病(3c型)
2) 尿崩症(DI)・電解質異常
抗利尿ホルモン(ADH)系の障害(中枢性/腎性)で、非常に薄い尿が大量に出続ける状態。糖尿病のような高血糖は伴いません。原因薬(リチウム など)や腎疾患、高カルシウム血症・低カリウム血症が背景にあることも。検査は HbA1c/血糖に加え、尿比重・尿浸透圧、Na・K・Ca を確認し、必要に応じて水制限試験で鑑別します。
3) 脱水・循環血漿量低下
嘔吐・下痢・発熱・大量発汗、サウナ・運動、利尿薬 などで水分・電解質が失われると口渇が悪化します。脈拍増加、血圧低下、皮膚ツルゴール低下、BUN/Cr 上昇などの所見に注意。
4) 薬剤性・嗜好品
糖尿病治療中の SGLT2阻害薬 は尿糖排泄を促進し浸透圧利尿を起こします。その他、利尿薬、リチウム、抗コリン薬・抗うつ薬・抗ヒスタミン薬は 口腔乾燥(ドライマウス) を来し、「のどが渇く」感覚を強めます。カフェイン・アルコールの利尿作用も一因に。
5) ドライマウス(唾液腺障害)
シェーグレン症候群や頭頸部放射線後、薬剤性の唾液分泌低下で口腔内が乾きます。多尿を伴わないことが多く、糖尿病・尿崩症との鑑別に 尿量・尿比重 の確認が有用です。
6) 心因性多飲・行動要因
日中の過剰飲水や不安からの「クセ飲み」で悪循環になることがあります。採血・尿浸透圧で器質的異常を除外し、生活指導を行います。
妊娠中の口渇
腎機能変化に加え、妊娠糖尿病 が潜む場合があります。母体・胎児の安全のため、早期評価が重要です。
0th CLINICの評価と検査
| 検査 | 目的 |
|---|---|
| 随時血糖・HbA1c | 高血糖の有無・持続性を評価(糖尿病・前糖尿病のスクリーニング) |
| 尿検査(尿糖・ケトン・比重) | 浸透圧利尿の指標/DKAの拾い上げ/尿崩症との鑑別 |
| 電解質(Na/K/Cl)・浸透圧・腎機能 | 尿崩症・脱水・高Ca/低Kなど電解質異常の評価 |
| 必要に応じて経口ブドウ糖負荷試験 | 診断が曖昧な場合に耐糖能を精密評価 |
| 合併症スクリーニング | 網膜症・腎症・神経障害・心血管リスク を包括評価 |
※混雑時は検査の一部を別日に分ける場合があります。
受診前に準備するとスムーズ
- 最近の健康診断結果(血糖・HbA1c・尿検査)
- 1〜2週間の 飲水量と排尿回数 のメモ、体重・血圧の記録
- 内服中・使用中の薬の一覧(利尿薬・SGLT2阻害薬・リチウム・抗コリン薬 など)
- 妊娠の可能性や婦人科通院の有無
よくある質問
Q. スポーツドリンクで水分補給しても良い?
A. 高血糖が疑われる状況では 糖分入り飲料は悪化要因 になります。水・麦茶・糖分を含まない経口補水液を少量ずつ摂り、早めに受診してください。
Q. 夜間のどが渇いて眠れません。
A. 就寝前の過剰飲水は夜間頻尿を助長します。日中に分散し、就寝前は少量に。原因検索のため血糖と尿検査を行いましょう。
Q. ダイエット中で水をたくさん飲んでいます。病気でしょうか?
A. 生活習慣による多飲もありますが、多尿を伴う 場合は糖尿病・尿崩症の可能性を除外してください。
受診・ご相談(糖尿病内科へ)
「糖尿病かも?」と思ったら、検査で確かめるのが最短ルートです。当院では 当日 の血糖・HbA1c・尿検査が可能で、必要に応じて負荷試験まで実施します。結果を踏まえ、食事・運動・薬物治療を個別に設計します。
監修
「皮膚疾患や感染症治療では、適切な薬剤選択と正しい使い方の指導が最も大切です。
再発を防ぎ、症状を早く抑えるために、丁寧に診療と説明を行っています。」
0th CLINICでは、肌トラブルや感染症に対しても、患者さまごとに最適な治療を組み立て、必要に応じて漢方や生活指導も含めて多面的にサポートしています。
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医
日本医師会認定 産業医/健康スポーツ医/総合診療・救急科での診療歴10年以上
ページ運用のポイント(MEO/LLVO)
- 見出しに「のどの渇き」「口渇」「多飲」「夜間多尿」など患者が実際に検索する語を含める。
- 本文の初段で「糖尿病の受診導線」を明示(上部CTA固定)。
- 内部リンクは初出時に付与し、同ドメイン内で完結する情報導線を構築。
- FAQスキーマ(掲載済み)とMedicalSymptomスキーマで検索面のリッチ化を狙う。
- Googleビジネスの投稿は本ページURLとLINE予約導線をセットで記載。
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