ソリフェナシン(ベシケア®)|過活動膀胱の切迫尿意・頻尿に
ソリフェナシン(ベシケア®)|過活動膀胱の切迫尿意・頻尿に
ソリフェナシンは抗コリン薬(M3選択性)で、膀胱の過剰な収縮を抑え、切迫尿意・頻尿・尿意切迫感の改善を目指すお薬です。
「口渇や便秘がつらい」「仕事や外出に支障が出る」など、生活質(QOL)の改善を狙います。
このページの目的
本ページでは薬剤としての「ソリフェナシン」に特化して解説します(疾患の総論や診断・手順は
過活動膀胱ページを参照)。
他の治療選択肢(ミラベグロン/ビベグロン等)との使い分け・切替や、
OABSS評価と合わせた最短解決ルートをご提案します。
作用機序と特徴
- M3受容体選択的な抗コリン作用:膀胱平滑筋の過収縮を抑制し、切迫尿意・頻尿を改善。
- 1日1回内服が一般的(用法・用量は医師指示に従ってください)。
- 効果の実感は数日〜数週間で徐々に現れることが多い。
こんな症状がある方はご相談を
急な尿意切迫でトイレまで間に合わない
頻尿/夜間頻尿で睡眠や仕事に支障がある
以前抗コリン薬で口渇・便秘が強く続けられなかった
β3作動薬(ミラベグロン/ビベグロン)との比較や切替を相談したい
副作用と注意点
- よくある副作用:口渇・便秘・かすみ目、まれに尿が出にくい(尿閉リスク)。
- 注意が必要:閉塞隅角緑内障、重い尿閉/胃腸閉塞、重い肝機能障害、不整脈やQT延長の既往など。
- 併用薬:CYP3A4阻害薬(一部の抗真菌薬・抗菌薬・抗HIV薬 等)で血中濃度が上がる可能性。 服用中の薬・サプリは必ず共有してください。
- 車の運転など注意力を要する作業:かすみ目・眠気がある場合は控える。
自己判断での増減・中止は避け、異変時は早めにご相談ください。
他の選択肢との使い分け
よくある質問
当日の流れ(目安)
- 問診・OABSS評価
- 必要に応じて尿検査・残尿測定・超音波
- 方針共有(薬物療法/生活指導/他剤比較)
当日できる検査:尿検査・超音波(連携:CT/MRIは当日〜翌日手配)
関連ページ
本ページは一般向け解説です。自己判断での服用開始・中止・増減は避け、必ず医師の診察を受けてください。禁忌・相互作用は一部のみ記載しています。
監修:0th CLINIC 日本橋 泌尿器科/医師
最終更新: