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頻尿と夜間頻尿の違い:OABSSで“いまの重症度”を知る

頻尿と夜間頻尿の違い:OABSSで“いまの重症度”を知る|泌尿器科コラム|0th CLINIC 日本橋

頻尿と夜間頻尿の違い:OABSSで“いまの重症度”を知る

「昼に何度もトイレ」「夜に2回以上起きる」——同じ“トイレが近い”でも、困る時間帯と対策は異なります。
OABSS(過活動膀胱症状スコア)を使って自己チェック当日できる検査治療まで最短ルートをご案内。

✅ 昼:頻尿(目安:日中8回以上)
✅ 夜:夜間頻尿(目安:夜間に2回以上起きるとQOL低下)

要点(TL;DR)

  • 頻尿=昼メイン夜間頻尿=夜メイン。同時に起きることも多く、過活動膀胱(OAB)が背景にあるケースがあります。
  • OABSSの合計が高いほど重症。自己判定は目安のため、尿検査・超音波・残尿測定などで鑑別を行います。
  • 治療は生活習慣膀胱訓練薬物療法の合わせ技。夜間優位なら水分・塩分・就寝前利尿負荷の調整が鍵。
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「頻尿」と「夜間頻尿」は何が違う?

頻尿(昼のトイレが近い)

日中の排尿回数が多く、仕事や外出に支障。
目安として日中8回以上で日常生活に影響が出やすくなります。

夜間頻尿(夜に起きる)

就寝後に2回以上起きると睡眠の分断でQOL低下。
夕方以降の水分・塩分・アルコール、睡眠時無呼吸、循環器・腎機能の影響も。

  • 背景:多尿・夜間多尿、睡眠障害、心不全・腎機能、下肢浮腫の夜間移動
  • 検査:排尿日誌で昼夜の量/回数を可視化+必要に応じて血液/尿検査

OABSSで“いま”を自己チェック

この1週間の状態に近いものを選んでください(目安)。診断は医師の総合判断です。

※目安です。OAB総論検査の流れもご参照ください。

受診の目安と、当日できる検査・治療

こんな時は早めに

  • 発熱・腰背部痛(腎盂腎炎の赤旗)
  • 血尿・凝血塊、痛みを伴う排尿
  • 突然の陰嚢痛(捻転の鑑別が必要)
  • 薬の副作用や自己判断の抗菌薬内服が心配

当日できること

よくある質問

Q. 頻尿と夜間頻尿、どちらを優先して治したら良い?

日中の支障(会議・外出)が大きい方は頻尿を、睡眠の質が落ちている方は夜間頻尿を優先します。多くは両輪で改善します。OAB総論検査を参照ください。

Q. 水分を減らすだけで改善しますか?

脱水は逆効果。日中は適正に摂り、夕方以降の“利尿が強い飲料(カフェイン・アルコール)”の見直しや塩分管理、下肢浮腫の対策が重要です。排尿日誌で可視化しましょう。

Q. 抗菌薬を飲めば改善しますか?

頻尿=感染とは限りません。自己判断の抗菌薬内服は危険です。尿検査・培養で原因を見極め、必要な場合のみ適正に使用します。関連:抗生剤の副作用膀胱炎総論

Q. 薬以外の治療は?

膀胱訓練、骨盤底筋トレ、就寝前の行動調整、弾性ストッキング(夜間頻尿の体液移動対策)など。症状に合わせて個別化します。

医師より:最短で悩みを減らすために

OABSSは“いまの困りごと”を数値化し、治療効果の指標にもなります。まずは目安を把握し、原因を絞る検査へ。そして生活調整+薬物療法を最小限で“効かせる”のが当院の方針です。

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