【赤ら顔・酒さの適応と限界】ルメッカ(IPL)
ルメッカ|赤ら顔/酒さへの適応と限界
頬の赤み・鼻周りの毛細血管・ニキビ跡の赤みなど、血管性の赤みに対してルメッカ(IPL)が選択肢になります。
一方で、広範なびまん性紅斑や強い潮紅では、照射計画やデバイスの選択を慎重に行う必要があります。

どんな赤みに効きやすい?(適応)
- 毛細血管拡張(頬・小鼻まわり)
- 炎症後紅斑(ニキビ・火傷後の赤み)
- 軽度〜中等度のびまん性紅斑(顔全体の均一な赤み)
難しいケース(限界)
- 強い潮紅(フラッシング):温度・感情・飲酒で赤みが急に増すタイプは、生活トリガー管理と組み合わせが必須。
- 広範なびまん性紅斑:反応は得られるものの、複数回の計画が前提。
- 深部・太い血管:部位により血管特化レーザー(例:Vビーム、Nordlysの血管モード)を優先する場合があります。
- 活動性の炎症や刺激:酒さの炎症期・皮膚刺激が強い時はまず鎮静・外用/内服でのコントロールを優先。
回数・間隔・コースの組み方
赤み主体のケースは、シミ主体に比べて+2〜3回多めに見るのが一般的です(例:総合改善3回 → 赤みは5〜6回)。
間隔は30〜45日が目安(肌色・生活で調整)。
タイプ | 目標 | 回数目安 | 間隔 |
---|---|---|---|
毛細血管拡張 | 目立つ血管の縮小・赤み軽減 | 4〜6回 | 30〜45日 |
炎症後紅斑(ニキビ跡) | 赤みの均一化・質感向上 | 3〜5回 | 30〜45日 |
びまん性紅斑 | 全体の赤みを段階的に低減 | 5〜6回 | 30〜45日 |
Vビーム / Nordlys との使い分け
- ルメッカ(IPL):シミ・赤み・質感の総合改善を同時に狙える。
- 血管特化レーザー(例:Vビーム、Nordlysの血管モード):血管径・深さに合わせたピンポイント治療が可能。
- いずれも回数は同程度(赤み主体なら5〜6回を目安)。適応は診察で最終判断します。
悪化トリガーとセルフケア
- 温熱(長風呂・サウナ・激しい運動)/ 急な温度差
- 飲酒 / スパイシーな食事 / 熱い飲み物
- 紫外線 / 乾燥 / 摩擦(強いクレンジング・洗顔ブラシ)
- ストレス・睡眠不足
ケアの基本:やさしい洗顔+十分な保湿+SPF50+ PA++++。
就寝前は保湿を厚めに、枕カバーは清潔に保ちましょう。
よくある質問
酒さの赤みにも効きますか?
毛細血管拡張や炎症後紅斑には反応しやすい一方、強い潮紅では計画が必要です。生活トリガーの管理と併用し、必要に応じて血管特化レーザーを検討します。
何回くらい必要?
赤み主体は5〜6回が目安です(シミ主体より+2〜3回)。間隔は30〜45日です。
Vビーム/Nordlysとどちらが良い?
血管の深さ・太さ・分布で選びます。総合改善はルメッカ、血管が主役なら特化レーザーを優先することがあります。回数は概ね同程度です。
ダウンタイムは?
当日のほてり・軽い赤みが主で、数日で落ち着きます。詳しくはダウンタイムページをご覧ください。
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👨⚕️ 医師からのコメント・監修

「ルメッカはシミや赤み、くすみに対する総合的な美肌治療です。
従来のIPLよりも高いピークパワーを持ち、少ない回数で実感できる治療効果が魅力です。
肌質や症状に合わせて、安全かつ効果的な出力設定で治療を行うことが大切です。」
当院では、VISIA肌診断などを用いて、色素斑や毛細血管の状態を正確に評価した上でルメッカ治療を行っています。
シミ・そばかす・赤ら顔・毛穴の開きなど、複数のお悩みを同時に改善したい方におすすめです。
施術前後のスキンケアや、他治療とのコンビネーションについても丁寧にご案内いたします。
監修:黒田揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療、救急科での診療歴10年以上
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療、救急科での診療歴10年以上
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