糖尿病|治療アルゴリズム & 症例分岐

糖尿病|治療アルゴリズム & 症例分岐|0th CLINIC 日本橋

内分泌代謝内科|0th CLINIC 日本橋

糖尿病|治療アルゴリズム & 症例分岐

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私たちは、偏見のない診療最初から「しっかり治療」を大切にします。ここでは、緊急の見落としを避け、合併症を予防するための具体的な順番を示します。略語は使わず、初めてでも迷いません。

アクセス

東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)

糖尿病|治療アルゴリズム & 症例分岐

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STEP 0|緊急の評価(まず安全を確保)

強い具合の悪さ

  • 吐き気・嘔吐、強いだるさ、意識がはっきりしない
  • 脱水が疑われる、息が速い、呼吸が浅い

糖尿病性ケトアシドーシス / 高浸透圧高血糖症を確認。症状が強い場合は電話で相談を。

冷汗・ふるえ

血糖が下がり過ぎている可能性。まず安全を確保し、砂糖・ブドウ糖などを摂取。

低血糖のページ

感染やけが

発熱、傷の化膿、足の潰瘍などがあるときは重症化を防ぐため優先して評価。

感染と糖尿病 / 足のケア

STEP 1|診断・分類(タイプを見極める)

血糖やヘモグロビンA1c(過去1〜2か月の平均的な血糖の目安)、経口ぶどう糖負荷試験などを用いて、状態を確認します。次に、以下の特徴があれば、一般的な2型以外も考えます。

緩やかな1型(LADA)

  • やせ形〜標準体型で、年齢に比べて進行が速い
  • インスリンを早めに必要とする
  • 自己抗体の確認が役立つ
詳しく

家族に若い糖尿病(MODY)

  • 若い頃から家族内で糖尿病が多い
  • 体型や生活だけでは説明しにくい
詳しく

膵臓の病気に伴う

  • 慢性膵炎、膵切除、膵臓の腫瘍などの既往
  • 脂肪便や消化不良を伴うことがある
膵性糖尿病(3c)

→ 詳細は 2型 / 1型 / 二次性(薬剤・内分泌)

STEP 2|目標値を決める(数値はあなたと一緒に)

決めること

  • ヘモグロビンA1cの目標:低血糖の危険や生活との両立を見て決定
  • 目標範囲内の時間:血糖が目標範囲にある時間の割合(70%以上を目指す)
  • 体重・血圧・脂質:合併症予防に直結

確認すること

  • 腎臓の働き(eGFR・尿アルブミン/クレアチニン比)
  • 心臓・血管の病気の既往(心筋梗塞・脳梗塞・足の動脈の病気など)
  • 妊娠の希望・妊娠中かどうか

→ 検査の頻度とセットは 検査ハブ 参照

STEP 3|初期治療の道順(あなたに合わせて選ぶ)

生活の工夫(食事・運動・睡眠)と、必要に応じて最初からお薬や注射を組み合わせます。以下は代表的な道順の例です。詳細な薬の比較は「薬の選び方(薬MAP)」へ。

背景・優先したいこと主な選択肢(例)補足関連リンク
体重を減らしたい 体重が減りやすい注射や飲み薬 食事と運動の工夫と合わせて効果が出やすい 薬MAP
腎臓を守りたい/たんぱく尿がある 腎臓を守る効果が期待できる飲み薬 腎機能で用量や使い方が変わる 腎症
心臓・血管の病気の既往がある 心血管イベントを減らすことが期待できる薬 血圧・脂質の管理も同時に 心血管
夜間の低血糖が不安 低血糖が起こりにくい薬の組み合わせ 血糖センサーで時間帯を確認し対策 在宅のコツ
妊娠を希望/妊娠中 母子の安全を最優先した選択 産科と連携して進める 妊娠糖尿病 / 既往糖尿病妊娠
血糖が非常に高い/体重が急に減った 注射(インスリン)を最初に使うことがある 安全を最優先し、落ち着いたら見直す 1型 / DKA

STEP 4|追加・変更の考え方(3か月で再評価)

  • 効果が不十分なとき:やめるのではなく、組み合わせや量を調整します。
  • 副作用が気になるとき:別の薬へ切り替える、時間帯を調整する、用量を見直す。
  • 生活が変わったとき:仕事・育児・季節に合わせて、現実的な形に再設計します。

→ 詳しくは 薬の選び方(薬MAP) / 数値は 在宅のコツ

STEP 5|定期の確認と予防(再発を防ぐ)

目的内容目安関連リンク
血糖の把握 ヘモグロビンA1c、必要に応じて血糖センサー 1〜3か月ごと 検査ハブ
腎臓の保護 血液検査(クレアチニン・eGFR)/尿検査(アルブミン/クレアチニン比) 3〜6か月ごと 腎症
目と神経のチェック 眼底検査・しびれの確認・足の観察 年1回以上 網膜症 / 神経障害
心臓と血管の予防 血圧・脂質の管理、禁煙支援 状況に応じて 心血管

症例で見る(3つのよくある場面)

症例1:体重も気になる在宅ワークの方

食事のとり方と運動習慣をあなたの生活に合わせて設計します。体重が減りやすい薬を優先して、夜の食べ過ぎ対策も一緒に考えます。

症例2:腎臓の働きが落ちてきた方

腎臓を守る効果が期待できる薬を選び、用量や使い方を腎機能に合わせます。塩分・血圧・脂質の管理も一緒に進めます。

症例3:妊娠を考えている方

母子の安全を最優先に、産科と連携して計画します。使える薬が限られるため、早めの相談が安心です。

よくある質問

最初から薬や注射を使っても大丈夫ですか?

合併症を防ぐため、必要と判断したときは最初から使います。生活の工夫と一緒に進めることで、安全に効果を出します。

血糖センサーは誰に向いていますか?

夜間の低血糖が心配な方、食事や運動の影響を知りたい方に向いています。装着は簡単で、生活に合わせて使い方を調整します。

どのくらいの頻度で通院しますか?

目安は1〜3か月ごとです。開始時や変更時は少し短く、落ち着いてきたら延ばしていきます。

相談・検査のご予約

当日検査のご相談も可能です。オンライン相談にも対応しています。

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