ベムペド酸(経口)|スタチン不耐の新選択|0th CLINIC 日本橋
ベムペド酸(経口)|スタチン不耐の新選択
要約:ベムペド酸は肝臓で選択的に働くACL阻害薬。
位置づけ(スタチン不耐/到達困難時の代替・追加)、併用の考え方、尿酸/腱障害など注意点を整理します。
アクセス
東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)
ベムペド酸とは?(やさしい機序と位置づけ)
体のコレステロールを作る流れの上流で働く薬(ACL阻害)。
スタチンが使いにくい/効きが不十分な時の代替・上乗せに向きます。
肝臓で選択的に活性化され、筋で作用しにくい設計が特長です。
効果の目安:
- LDL:単剤/追加で中等度の低下(おおむね1〜2割台を目安。個人差あり)
- 非HDL/ApoB:粒の数の指標にも好影響(残余リスク対策)
- スタチン+エゼチミブでも到達しない時の追加選択肢として検討
いつ選ぶ?(意思決定ガイド)
- スタチン不耐(筋症状・相互作用などで増量困難)
- 目標未達:スタチン最適化+エゼチミブ追加後もLDL/ApoBが高い
- 通院や費用のバランスから、注射(PCSK9/インクリシラン)の前に経口で試したい
使い方・併用(相互作用の要点)
基本の使い方
- 通常は1日1回の内服(生活リズムに合わせてOK)
- 原則はスタチン・エゼチミブの上に足す設計(不耐の場合は単剤も選択肢)
- 再検:開始/変更後2〜3か月で脂質・肝腎機能・尿酸など確認
相互作用(重要ポイント)
- シンバスタチン・プラバスタチンの血中濃度↑ → 高用量併用は回避が一般的
- 他のスタチンとの併用でも筋症状の有無を観察
- サプリ・漢方・健康食品(赤酵母米等)も必ず申告を
副作用と注意(尿酸・腱・肝酵素など)
- 高尿酸血症・痛風(尿酸上昇)。既往があれば予防とモニタリングを強化
- 腱障害/腱断裂(肩・上腕・アキレス腱など)。高齢、フルオロキノロン/ステロイド併用、腎機能低下、既往などで注意
- 肝酵素上昇、消化器症状 など
受診の目安:
ふくらはぎ・肩の突然の痛み/腫れや可動時痛 → すぐに内服を止めてご連絡ください。
足の母趾付け根などの激痛・発赤 → 痛風発作の可能性、早期対応を。
妊娠・授乳の可能性がある場合は事前に必ずご相談ください。
他オプションとの比較(段階的アプローチ)
家族性高コレステロール血症などは早期に注射治療も含めて検討します(適応・費用は個別に案内)。
費用感と保険適用(注意喚起)
- 保険の適用可否や自己負担は、適応・重症度・併用歴などで変わります。
- 院内で最新の制度・価格を確認し、事前に目安をご説明します。
- 自費となる場合は、継続可能性も含めて一緒に検討します。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修
「“飲み薬で整える”最後の一手として、ベムペド酸はスタチン不耐や到達困難に有効な選択肢です。
尿酸・腱の安全性やのみ合わせを確認しつつ、無理なく続く組み合わせを提案します。」
監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/外科病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士(心臓血管外科学)
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