PCSK9阻害薬(レパーサ/プラルエント)・インクリシラン(レクビオ)|注射でLDLを下げる
PCSK9阻害薬・インクリシラン(注射)で
LDLを下げる選択肢
LDLが下がらない/FHの可能性/心筋梗塞・脳梗塞後の高リスクで「飲み薬だけでは届かない」時の注射治療を整理します。
0th CLINIC 日本橋では、適応判定 → 続けられる頻度 → 費用の見通しまで一緒に設計します。
※本ページは一般向けの情報です。開始・変更は診察と検査のうえ医師が判断します(オンライン処方/通販は行いません)。
何が違う?(やさしい機序)
どちらも肝臓のLDL回収(LDL受容体)を増やし、血液中のLDLを大きく減らす方向に働きます。
PCSK9抗体(エボロクマブ/アリロクマブ)はPCSK9の働きをブロックして受容体を守ります。
インクリシラン(siRNA)はPCSK9が作られにくい状態にして同じ方向へ効かせます。
※「飲み薬をやめる」ではなく、必要に応じて併用で目標に近づける設計が基本です。
誰に向く?(適応判定の“3つの軸”)
軸1:リスク(再発予防・進行抑制)
- 心筋梗塞・狭心症・脳梗塞などの既往
- 画像/検査で動脈硬化の進行が示唆
- 糖尿病・腎疾患などの併存で高リスク
軸2:治療歴(“ここまでやった”)
- スタチンの最大耐用量が難しい(副作用/相互作用)
- エゼチミブなど追加でも届かない
- 内服が続けにくい(継続の設計が必要)
軸3:脂質の“見方”(LDLだけでなく粒の数)
LDLが同じでも、ApoB/非HDL(“動脈硬化を起こしやすい粒の数”)で残余リスクが見えることがあります。
→ ApoB・非HDLの読み方
投与間隔と打ち方(自己注射 vs 医療者投与)
| 薬剤 | 投与者/場所 | 投与間隔(目安) | 続けやすさのポイント | 詳細 |
|---|---|---|---|---|
| PCSK9抗体 (エボロクマブ) |
自己注射(在宅可) | 2週ごと / 月1回(用法は製剤・設計による) | 在宅で回せる/導入後は通院を最小化しやすい | 薬剤ページへ |
| PCSK9抗体 (アリロクマブ) |
自己注射(在宅可) | 2週ごと / 月1回(用法は製剤・設計による) | 用量設計の幅/自己注射が慣れれば負担が小さい | 薬剤ページへ |
| インクリシラン (siRNA) |
医療者が投与(クリニック) | 初回・3か月後 → 以後6か月ごと | 年2回の来院で管理しやすい/打ち忘れ対策に強い | 薬剤ページへ |
※妊娠・授乳の可能性がある場合、開始前に必ずご相談ください。用量・間隔はリスクと目標で個別に最適化します。
PCSK9抗体 vs インクリシラン:選び方のコツ
| 項目 | PCSK9抗体(エボロクマブ/アリロクマブ) | インクリシラン |
|---|---|---|
| 効かせ方のイメージ | PCSK9を直接ブロック | PCSK9が作られにくい状態に |
| 投与 | 自己注射(在宅中心) | 医療者投与(クリニック) |
| 頻度 | 2週ごと / 月1回など | 初回・3か月後 → 6か月ごと |
| 向いている人 | 在宅で回したい/調整の柔軟性が欲しい | 打ち忘れを避けたい/管理を任せたい |
| 導入のポイント | 自己注射指導(初回は練習で不安を減らす) | 投与日を固定して運用(年2回) |
期待できる効果と安全性(目安)
効果(目安)
- LDL:大きく低下(概ね40〜60%程度が多い/個人差あり)
- ApoB/非HDL:粒の数の指標も改善方向
- 再発予防:高リスクでは“目標到達”のための強力な後押し
※「どこまで下げるか」はリスクで変わります(診療で目標を具体化します)。
安全性(よくある/まれ)
- 注射部位反応(赤み・痛み・かゆみ・腫れ)
- 風邪様症状(鼻咽頭炎様)など
- 強いアレルギー症状が疑われる場合は至急ご連絡
※定期的に脂質・肝腎機能などを確認し、過不足なく調整します。
受診〜導入までの流れ(最短ルート)
- LINEで予約(採血結果がある方は写真で共有すると判定が早い)
- 診察:既往・家族歴・治療歴(どこまで内服を試したか)を整理
- 検査:脂質・ApoB/非HDL、二次性原因(甲状腺/腎/糖代謝/薬剤など)を確認
- 適応判定・費用の見通し:保険適用の可能性/自己負担の考え方を説明
- 導入:自己注射指導(PCSK9抗体)または投与日を設計(インクリシラン)
- 再評価:2〜3か月で効果と安全性を確認 → 目標に合わせて微調整
費用感の考え方(保険/自費の注意点)
- 保険適用の可否:診断(FH/高リスク等)・数値・治療歴で判定します。
- 自己負担の見込み:負担割合(1〜3割など)・投与間隔・処方設計で変動します。
- 自費になる場合:開始前に費用目安を提示し、継続可能性を一緒に検討します。
※制度や価格は変更されることがあります。最新は診療時にご案内します。
よくある質問
どのくらいLDLが下がりますか?
自己注射が不安です。痛いですか?
インクリシランはどれくらいの頻度で通院が必要?
当日に注射できますか?
保険適用になりますか?費用は?
👨⚕️ 医師からのコメント・監修
「“飲む薬で届かない”時の強力な後押しが、PCSK9阻害薬とインクリシランです。
効果・通院頻度・費用のバランスを取りつつ、無理なく続く形を一緒に選びましょう。」
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士(心臓血管外科学)
更新日:2026-02-07
※治療適応は既往・治療歴・検査値で個別に判断します。本ページは一般向け情報で、個別の治療指示に代わりません。
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