PCSK9阻害薬とインクリシラン|注射で下げる選択肢

PCSK9阻害薬とインクリシラン|注射で下げる選択肢|0th CLINIC 日本橋

PCSK9阻害薬とインクリシラン|注射で下げる選択肢

要約:スタチンやエゼチミブで届かない時の注射の選択肢
適応投与間隔費用感(保険/自費の注意点)を整理し、あなたに合う形をご提案します。

アクセス

東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)

何が違う?(やさしい機序)

どちらも肝臓でLDLを回収する“受け皿”(LDL受容体)を増やして、血液中のLDLを大きく減らす治療です。
PCSK9抗体(アリロクマブ/エボロクマブ)は、PCSK9というタンパクの働きを直接ブロック
インクリシランはPCSK9を作る“設計図の指令”に働きかけ、作られる量を減らすことで同じ方向に効きます。

誰に向く?(適応の目安)

  • 高リスクで早くLDLを下げたい(心血管イベントの既往、画像で進行が示唆 など)
  • 家族性高コレステロール血症(FH)で、内服だけでは到達しにくい
  • スタチン不耐・相互作用で増量が難しい/エゼチミブ追加でも届かない
  • ApoB/非HDLの観点でも残余リスクが大きい(“粒の数”で評価

投与間隔と打ち方

薬剤 投与方法 投与間隔の目安 特徴 詳細
PCSK9抗体(アリロクマブ 自己注射(在宅可) 2週に1回 or 月1回 在宅で続けやすい/用量調整幅あり 薬剤ページへ
PCSK9抗体(エボロクマブ 自己注射(在宅可) 2週に1回 or 月1回 在宅で続けやすい/FHでも使用実績 薬剤ページへ
siRNA(インクリシラン クリニックで皮下注(医療者が投与) 初回・3か月後 → 6か月ごと 年2回の通院投与でアドヒアランス◎ 薬剤ページへ

※ 具体的な用量・間隔は個別に設計します。妊娠・授乳の可能性がある場合は必ずご相談ください。

効果と安全性の目安

効果(目安)

  • LDL:大きく低下(概ね40〜60%の範囲、個人差あり)
  • ApoB/非HDL:粒の数・残余リスクの指標も改善
  • イベント予防:臨床研究で心血管イベント低減が示唆

安全性(よくある/まれ)

  • 注射部位の反応(赤み・かゆみ・痛み)
  • 鼻咽頭炎様症状、まれに肝酵素上昇 など
  • 強い症状やアレルギーが疑われる場合は至急ご連絡

※ 定期的に脂質・ApoB等を確認し、過不足なく調整します。

PCSK9抗体 と インクリシランの違い

項目 PCSK9抗体(アリロクマブ/エボロクマブ) インクリシラン
作用のイメージ PCSK9そのものを中和 PCSK9が作られにくくなるよう指令
投与者/場所 自己注射(在宅可) クリニックで医療者が投与
投与間隔 2週ごと or 月1回 初回・3か月後 → 6か月ごと
通院頻度 少なめ(導入時の説明後は在宅中心) 年2回の来院で安定しやすい
向いている人 自己注射に抵抗が少ない/柔軟に用量を調整したい 注射管理を任せたい/来院で忘れにくい運用にしたい
関連ページ アリロクマブエボロクマブ インクリシラン

費用感の考え方(保険/自費の注意点)

  • 保険適用の可否:適応・重症度・算定要件で決まります。まずはカルテ・既往・検査から個別に判定します。
  • 自己負担の見込み:負担割合や投与間隔で変動。事前に目安をご案内し、ご納得のうえで開始します。
  • 自費になる場合:費用は明確にご説明し、継続可能性を一緒に検討します。

※ 制度や価格の詳細はタイミングで変わるため、最新情報を受付でご確認ください。

フォロー(再検と評価の流れ)

  1. 導入前:二次性要因・併用薬の棚卸し、採血(脂質・肝腎機能・ApoB/非HDL)
  2. 導入後2〜3か月:効果と安全性を確認 → 目標に合わせて微調整
  3. 以降3〜6か月ごとに定期フォロー(インクリシランは投与タイミングに合わせて)
適応と費用を相談(LINE・24h)

関連ページ

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

PCSK9阻害薬とインクリシラン|注射で下げる選択肢
「“飲む薬で届かない”時の強力な後押しが、PCSK9阻害薬とインクリシランです。
効果・通院頻度・費用のバランスを取りつつ、無理なく続く形を一緒に選びましょう。」
監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/外科病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士(心臓血管外科学)

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