エゼチミブ(吸収阻害)|スタチンに“足し算”でLDLを下げる
エゼチミブ|“足し算”でLDLを下げる(吸収ブロック)
エゼチミブは、腸のコレステロール吸収を抑える内服薬。
スタチンで「作る量」を抑えつつ、エゼチミブで「入ってくる量」も減らすことで、
LDLを“足し算”で下げやすいのが特長です。
スタチンだけで届かない
増量がつらい
追加の順番
飲み合わせ
副作用
※本ページは一般向け情報です。開始・変更は診察と採血のうえ医師が判断します。
エゼチミブとは?(患者さん向けに超シンプル)
エゼチミブは、腸にある“吸収の入り口”(NPC1L1)をブロックして、
食事由来+胆汁由来のコレステロールが体に入る量を減らす薬です。
スタチンが「肝臓で作る量」を抑えるのに対し、エゼチミブは「腸から入る量」を減らす。
方向が違うので、併用で足し算になりやすいのがポイントです。
期待できること(目安):
- LDL:単剤で約15〜20%、スタチン追加でさらに+15〜25%(個人差あり)
- 非HDL/ApoB:残余リスク(“粒の数”)の指標にも良い影響
- イベント予防:スタチンに追加した臨床研究で、心血管イベント低減が示されています
※「どこまで下げるべきか」は、既往やFHの可能性で変わります。
いつ、エゼチミブを足す?(判断の地図)
- スタチンで目標に届かない(まずは用量/種類/隔日など最適化)
- 副作用・相互作用で増量が難しい(筋症状、他薬との兼ね合い等)
- 高リスク(心筋梗塞/脳梗塞後、糖尿病+動脈硬化が強い等)で早めに下げたい
- FH(家族性)が疑われる/若年からLDLが高い
当院の考え方:
「必要な低下量」×「続けやすさ」×「安全性」で組み合わせを設計します。
追加後は2〜3か月で採血し、目標に向けて微調整します。
追加後は2〜3か月で採血し、目標に向けて微調整します。
使い方(再検のタイミングまで)
基本
- 通常は1日1回内服(時間帯は生活に合わせてOK)
- 多くはスタチンと併用して到達を狙います(スタチン総論)
- 開始/変更後2〜3か月で脂質+肝機能(必要に応じてCK等)を確認
「続けられる」工夫
- 飲み忘れが多い方は、毎日のルーティン(歯磨き/就寝前など)に固定
- 筋症状が心配な方は、スタチンの種類変更・用量調整・隔日も含めて設計
副作用・注意(必要十分だけ)
- 胃腸症状、頭痛(多くは軽度)
- まれに肝酵素上昇(採血で確認します)
- 筋肉症状がある場合は、スタチン以外の要因(脱水、運動負荷、甲状腺など)も含めて評価します
受診の目安
・黄疸(皮膚や白目が黄色い)/濃い尿/強い倦怠感
・じんましん、息苦しさなどアレルギーが疑われる症状
→ 早めにご相談ください。
・黄疸(皮膚や白目が黄色い)/濃い尿/強い倦怠感
・じんましん、息苦しさなどアレルギーが疑われる症状
→ 早めにご相談ください。
妊娠・授乳の可能性がある場合は、自己判断で服用せず必ずご相談ください。
飲み合わせ(ここだけ覚える)
- 胆汁酸結合樹脂(例:コレスチミド等): 同時内服で吸収低下 → エゼチミブは2時間前または4時間後
- シクロスポリン:濃度が上がる/変動する可能性 → 医師の指示でモニタリング
- 抗凝固薬(ワルファリン等):必要に応じてINR等の変動を確認
- サプリ・健康食品(赤酵母米など)も必ず申告
※併用薬が多い方ほど「お薬手帳」が重要です。
よくある質問
エゼチミブは「スタチンの代わり」になりますか?
多くはスタチンが土台です。スタチンが難しい場合は、エゼチミブを含めて「続けられる組み合わせ」で設計します。
どのタイミングで効果を見ますか?
目安は開始・変更後2〜3か月で採血(LDL/非HDL/ApoBなど)。目標までの不足分に応じて調整します。
胆汁酸結合樹脂を飲んでいます。併用できますか?
併用は可能ですが、同時内服で吸収が落ちるため、エゼチミブは樹脂の2時間前または4時間後にしてください。
副作用が心配です。
胃腸症状などが出ることはありますが、多くは軽度です。まれに肝酵素上昇があるため、採血で確認します。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修
「スタチンだけで届かない時、最初に検討しやすい“足し算”がエゼチミブです。
効果・費用・通院のバランスを取りながら、無理なく続く組み合わせを一緒に考えます。」
監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/外科病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士(心臓血管外科学)
更新日:2026-02-07
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士(心臓血管外科学)
更新日:2026-02-07
※個別の治療は診察・検査結果により異なります。本ページは一般向け情報で、個別の治療指示に代わるものではありません。
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