性感染症(STI)
概要:検査を「最小限で正確」に、治療は「確実に」
性感染症は、症状が少ない/出ないまま進むこともあります。まずは曝露リスク・症状・時期を整理し、最小限で正確な検査を選びます。陽性時は推奨治療を速やかに実施し、パートナー検査や再発予防までご案内します。必要に応じて連携病院と協力して精密検査・治療を行います。
受診の目安(迷ったら早めに)
受診推奨:性交渉後の不安/排尿痛・分泌物/喉の痛みが続く/小疱・びらん/パートナーが陽性/健診で梅毒やB/C肝炎の反応。
救急へ:高熱・強い陰部痛/腫脹、排尿困難、急速に広がる発疹、全身倦怠が強い場合。
検査の種類(症状と部位に合わせて)
| 尿検査(NAAT/PCR) | 男性の尿道系STIスクリーニングに有用。初尿(最初の尿)を採取。 |
|---|---|
| スワブ検査 | 咽頭・直腸・性器(尿道/膣/頸管)から採取。症状部位に合わせて実施。 |
| 血液検査 | 梅毒(抗体)、HIV(抗体/抗原)、B/C型肝炎(抗原・抗体)。 |
| 培養・感受性 | 再発・難治や耐性が疑われる場合に実施。 |
検体部位が合わないと見逃しに繋がるため、症状・行為の部位を丁寧に確認します。
治療の考え方(推奨レジメンに準拠)
- 陽性時は適切な抗菌薬/抗ウイルス薬で速やかに治療。
- パートナー検査・治療をあわせてご案内(再感染予防)。
- 症状軽快後も再検のタイミングをご説明(例:数週〜3か月)。
- 妊娠・授乳・基礎疾患・内服中の薬に合わせ安全性を優先して選択。
薬剤は感受性・ガイドラインに基づき選択します。独断での市販薬・残薬使用は避けてください。
プライバシー・連絡方法
- 個室対応・守秘を徹底。結果の連絡方法も選べます(来院/電話/LINE)。
- 必要に応じて匿名性に配慮した対応を検討します。
- パートナー向け説明書や紹介状もご用意可能です。
費用の考え方(保険/自費)
| 診察・採尿/採血 | 保険/自費(項目により異なります)。スクリーニングセットもご案内可能。 |
|---|---|
| PCR・抗体検査 | 項目により自費となります。検査前にご説明します。 |
| 治療薬 | 保険適用の範囲でご案内。当院は自費は性感染症の一部のみを基本に運用しています。 |
FAQ:よくある質問
無症状でも検査したほうが良いですか?
はい。曝露リスクがある場合は推奨します。部位別の検査選択が重要です。
陽性だった場合、いつまで人にうつしますか?
治療完了・症状軽快・再検の結果などを踏まえ判断します。医師の許可が出るまで性行為は控えてください。
パートナーにも伝えるべきですか?
再感染予防のため必ずお伝えください。ご希望があれば説明書や受診案内をご用意します。
妊娠中/授乳中でも受診できますか?
可能です。時期に応じて安全な検査・治療を選びます。必ず事前にお知らせください。
👨⚕️ 医師監修
荘子 万可 医師(泌尿器科専門医)
0th CLINIC 日本橋 泌尿器科
- 監修日:2025-11-02
- 最終更新日:2025-11-02
- 監修範囲:本文全体(受診目安・検査・治療・FAQ)
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