【医師解説】テルミサルタンの効果と副作用|腎保護と飲み合わせの注意点

【医師解説】テルミサルタンの効果と副作用|腎保護と飲み合わせの注意点|0th CLINIC 日本橋
高血圧治療薬 ARB

【医師解説】テルミサルタンの効果と副作用|腎機能・カリウムの注意点

テルミサルタン(ミカルディス)は、血圧を下げると同時に「腎臓や血管を守る」力が強い降圧薬です。 一方で、腎機能やカリウム値の定期的なチェックが必要な薬でもあります。 「痛み止めとの飲み合わせは?」「なぜ血液検査が必要なの?」という疑問に、専門医が回答します。

腎保護・臓器保護糖尿病や腎機能が気になる方に選ばれる
飲み合わせ痛み止め(NSAIDs)併用には注意が必要
定期チェックカリウム値・腎機能を採血で確認します

テルミサルタンとは(基本情報)

一般名テルミサルタン(Telmisartan
先発品名ミカルディス
分類アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB
用法通常、11回 服用
【医師解説】テルミサルタンの効果と副作用|腎保護と飲み合わせの注意点

なぜ採血(腎機能・カリウム)が必要なの?

テルミサルタン服用中に定期的な血液検査を行うのは、以下の変化を早期にキャッチするためです。

1. 高カリウム血症の予防

この薬の作用で、体内のカリウムが排出されにくくなることがあります。特に腎機能が低下している方や、特定の利尿薬を飲んでいる方は注意が必要です。

2. 腎機能の変化の確認

腎臓の血流を調整する働きがあるため、飲み始めや脱水時に一時的に腎機能の数値が動くことがあります。これが「守るための変化」か「負担増」かを医師が判断します。

痛み止め(NSAIDs)との飲み合わせ

市販の痛み止め(ロキソニン、イブなど)を頻繁に使う方は注意が必要です。

⚠️ 腎障害のリスク

テルミサルタンとNSAIDsを併用すると、腎臓への血流が二重に制限され、急激に腎機能が悪化(急性腎障害)することがあります。特に脱水時は危険です。

💡 代替案の相談

痛み止めが必要な場合は、アセトアミノフェンなど腎臓への影響が少ない薬を選択するか、使用期間を最小限に留める調整を提案します。

薬価と自己負担の目安

※ 薬剤費のみの3割負担目安(30日分換算)。診察料等は別途かかります。

製剤名薬価(1錠)3割負担(30日分)
ミカルディス錠 40mg32.1289
テルミサルタン錠 40mg(後発)10.494

よくある質問(FAQ)

カリウムの多い食品(バナナなど)は食べてもいい?
極端な過剰摂取でなければ、通常の食事で過度に恐れる必要はありません。ただし、腎機能が低下していると言われている方は、採血結果を見ながら調整が必要になることがあります。
下痢や嘔吐があるときは、薬を休んでもいい?
脱水状態での服用は腎臓に負担をかけることがあります。これを「シックデイ」と呼びます。食事が取れず、脱水が疑われる場合は一旦服用を休み、早めに当院へご相談ください。
妊娠中ですが、飲んでも大丈夫ですか?
テルミサルタンを含むARBは、胎児への影響があるため妊娠中の方は原則服用できません。妊娠の可能性がある、または計画されている方は、必ず事前にお申し出ください。

医師からのメッセージ

【医師解説】テルミサルタンの効果と副作用|腎保護と飲み合わせの注意点

「テルミサルタンは、単に血圧を下げるだけでなく、将来的な腎不全や心臓病のリスクを減らすために非常に優れたお薬です。」

大切なのは、定期的な検査で『今のあなたの体に合っているか』を確認し続けることです。数値の見方や飲み合わせの不安など、どんな小さなことでも外来でご相談ください。

0th CLINIC 日本橋 院長:黒田 揮志夫
病理専門医 / 総合診療医

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