尿道炎(淋菌・クラミジア・非クラミジア)
尿道炎|原因と検査・治療(パートナー同時対応)
しみる・排尿時痛・尿道からの分泌物・かゆみは尿道炎のサイン。
原因は淋菌・クラミジア・マイコプラズマ(M.genitalium)などの性感染症(STI)が中心ですが、非感染性(刺激・カテーテル)のことも。
当院は完全予約制で当日・直前予約にも対応。出勤前/後の受診も可能です。
アクセス
東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)
※診療時間はお知らせをご確認ください。
概要:まず原因特定。STI中心だが非感染性も
尿道炎の多くは性感染症(STI)が原因で、主な起因は淋菌(N. gonorrhoeae)、クラミジア(C. trachomatis)、マイコプラズマ(M. genitalium)など。
一方で非感染性(化学的刺激・カテーテル・皮膚炎合併等)もあります。適切な検査で原因を絞り、的確な抗菌薬選択とパートナー同時治療で再感染を防ぎます。
すぐ受診・救急相談の目安
🚨 至急のサイン
- 38℃以上の発熱・悪寒、背中/わき腹の強い痛み(腎盂腎炎の懸念)
- 精巣の急な痛み/腫れ(精巣上体炎・捻転の鑑別)
- 持続する強い下腹部痛(骨盤内炎症性疾患の懸念)
- 排尿困難/尿閉、血のかたまりで出にくい
⏱️ 早めの受診が安心
- 排尿時のしみる痛み・尿道のかゆみ/違和感
- 透明~膿性の分泌物・下着の汚れ
- 性行為後に症状が出やすい/パートナーに症状がある
- 前回治療後にすぐ再燃・改善が乏しい
症状チェック
| よくある症状 | 排尿時痛、尿道口のヒリヒリ感、尿道分泌物(透明〜黄緑)、頻尿・残尿感、下腹部の違和感 |
|---|---|
| 併発しやすい症状 | 会陰部痛、精巣上体の違和感、喉の痛み/違和感(咽頭感染)、肛門部の違和感(直腸感染) |
| 無症状でも | 咽頭・直腸は無症状のことが多いため、接触歴があれば検査を検討 |
原因(代表例)
| 性感染症(STI) | 淋菌、クラミジア、M. genitalium、Ureaplasma、Trichomonas、HSVなど |
|---|---|
| 非感染性 | 化学的刺激(ボディソープ等)、カテーテル/器具による刺激、皮膚炎・アレルギーなど |
原因ごとに検査方法・有効な治療薬が異なります。まずは正確な検査から。
検査(当日〜迅速)
| 基本(男性) | 初尿(最初の尿)でNAAT(核酸増幅法)。分泌物がある場合は尿道スワブも可。 |
|---|---|
| 基本(女性) | 自己採取/医療者採取の腟頸部・膣スワブでNAAT。症状/接触部位に応じて採材部位を選択。 |
| 咽頭・直腸 | 無症状でも接触歴があれば部位別NAATを検討。 |
| 培養 | 淋菌の薬剤感受性評価に有用(地域耐性対策)。 |
| その他 | 症例により梅毒・HIV・B/C肝炎等のスクリーニングを提案。合併症疑いで採血・エコー。 |
治療の考え方(起因菌・感受性に基づく最適化)
| 初期対応 | 症状・接触歴・流行状況から経験的治療を開始し、結果が出たら最適化(変更/短縮)。 |
|---|---|
| 淋菌例 | 感受性を踏まえた注射/内服を選択。咽頭感染や妊娠中では方法が限られるため個別設計。 |
| クラミジア例 | 第一選択の内服を適切期間。アドヒアランスと薬物相互作用に注意。 |
| M. genitalium | 耐性化に留意。段階的療法や薬剤切替を検討(結果に基づく)。 |
| 性行為の再開 | 双方が治療完了してから一定期間は控える(医師指示に従う/部位により基準が異なる)。 |
| 再感染予防 | コンドーム・口腔/肛門接触時の衛生・パートナー同時治療・接触後の連絡ルールを提案。 |
※薬剤名や期間は個別の状態・検査結果で変わります。自己判断の内服・中断は耐性化や再発の原因になります。
パートナー同時治療と連絡
- 原則、性的パートナーの同時検査・同時治療をおすすめします。
- 症状が軽くても無症候性感染により再感染することがあります。
- 検査結果は後日共有し、必要に応じて薬の変更/短縮を行います。
女性/男性のポイント
| 女性 | 膣頸部感染が同時に存在しやすく、採材部位の選択が重要。下腹部痛・発熱では骨盤内炎症性疾患を評価。 |
|---|---|
| 男性 | 尿道炎の陰に精巣上体炎・前立腺炎が隠れることも。会陰痛・射精時痛・発熱では合併症の鑑別を。 |
| 咽頭/直腸 | 無症状でも感染しうるため、接触部位に応じて検査。 |
再発・遷延時の見直し
- 服薬アドヒアランス・相互作用・飲み忘れの有無
- パートナーの未治療/再感染の可能性
- 部位別検査(咽頭・直腸)の未評価
- M. genitaliumなどの関与・耐性化の可能性
- 非感染性原因(刺激・皮膚炎)の再評価
予防のコツ
- コンドームの適正使用(口腔・肛門接触も含む)
- 体調不良時や炎症・皮膚トラブル時は無理をしない
- 不特定多数との接触がある場合は定期検査を
- 異変時は早めに受診、結果は必ず双方で共有
費用の目安(保険/自費の考え方)
| 診察・尿検査 | 保険診療(自己負担は保険種別により変動) |
|---|---|
| NAAT(淋菌/クラミジア 等) | 一部は自費になることがあります(検査パネル・採材部位により異なる) |
| 培養・感受性 | 保険(症状・所見に応じて実施) |
| 治療薬 | 保険診療(起因菌・重症度で選択) |
当院は自費は性病検査と治療の一部のみ、その他は保険診療で対応します。詳しくは来院時にご説明します。
FAQ:よくある質問
薬はいつまで?良くなったら中止OK?
医師の指示どおりに内服/投与してください。結果で短縮/変更することはありますが、自己判断の中止は再発・耐性化につながります。
パートナーは受診すべき?
原則同時検査・同時治療をおすすめします。無症候性感染でも再感染の原因になります。
性行為の再開はいつから?
双方の治療完了後、一定期間は控えます。部位や起因菌で基準が異なるため医師の指示に従ってください。
咽頭や直腸も検査が必要?
接触歴がある部位は無症状でも検査対象です。
最短で予約・当日OK
完全予約制。当日/直前予約や出勤前/後の受診にも対応します。
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👨⚕️ 医師監修
荘子 万可 医師(泌尿器科専門医/日本抗加齢医学会専門医/テストステロン治療認定医)
0th CLINIC 日本橋 泌尿器科
本ページの医学的内容(症状の受診目安・検査・治療の考え方)を確認しています。
- 監修日:2025-10-31
- 最終更新日:2025-10-31
- 監修範囲:本文全体(FAQ・費用方針を含む)
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