片頭痛の診断と検査|CT・MRIが必要なケースと頭痛外来の流れ

片頭痛の診断と検査|CT・MRIが必要なケースと頭痛外来の流れ|0th CLINIC 日本橋

片頭痛の診断と検査
CT・MRIが必要なケースと、頭痛外来の受診の流れ

「片頭痛と言われたけれど、本当に脳に異常はないのか心配」「CTやMRIは受けるべき?」――。
片頭痛の診断では、すべての方に画像検査が必要なわけではありません。
まずは問診・診察で危険な頭痛でないかを見極めることが重要です。

  • ✅ どのような症状のときにCT・MRIが必要か/不要かの目安をお伝えします。
  • ✅ 日本橋・茅場町・東京駅エリアの頭痛外来の受診の流れをイメージしていただけます。

1. 片頭痛診断の基本:一番大切なのは「問診」です

片頭痛かどうかを判断するうえで、一番重要なのは「症状の聞き取り(問診)」です。
0th CLINIC 日本橋では、次のような点をていねいにお伺いします。

🔍 あらかじめスマートフォンのメモや頭痛アプリで「頭痛日記」をつけてきていただくと、より正確な診断につながります。

2. どんな診察・検査をする?(神経診察・血圧・血液検査など)

問診の内容にもとづき、二次性頭痛(別の病気が原因の頭痛)が隠れていないかを確認するために、必要な診察・検査を行います。

① 身体診察・神経学的診察

  • 血圧・脈拍・体温の測定
  • 首すじ・肩こりの状態、筋肉の緊張
  • 眼の動き・瞳孔の大きさ・視野・視力の簡単なチェック
  • 手足の力・感覚の左右差、しびれの有無
  • 歩き方・バランス・協調運動(フラツキがないか)
  • 言葉のスムーズさ(ろれつ・理解力)

② 採血・その他の検査(必要に応じて)

頭痛の原因として、貧血・感染症・炎症・甲状腺の病気・電解質異常などを疑う場合には、血液検査を行います。

  • 血算(貧血の有無)
  • CRPなど炎症反応
  • 電解質・血糖
  • 甲状腺機能 など

片頭痛が疑われ、危険な頭痛のサインがない場合には、血液検査を行わず経過観察となることもあります。

③ 必要に応じた画像検査(CT・MRI など)

画像検査が必要と判断した場合は、下記の基準にもとづき、近隣の総合病院と連携してCT・MRIなどを手配します。

3. CT・MRIが必要な頭痛/様子を見られる頭痛

片頭痛と診断される方の中でも、すぐに画像検査が必要な方と、問診・診察から様子観察でよい方がいらっしゃいます。

🔴 画像検査を積極的に検討する頭痛

  • 突然の「今までに経験したことのない」激しい頭痛
  • 発熱・けいれん・意識がぼんやり・首の硬さを伴う頭痛
  • 手足の麻痺・しびれ・顔のゆがみ・ろれつ障害を伴う
  • 視力低下・視野欠けが急に出現した
  • 50歳以降に初めて出た頭痛で、徐々に悪化している
  • がんや免疫の病気などの持病があり、新しい頭痛が出てきた

🟡 経過をみながら検討する頭痛

  • 若い頃から同じパターンで繰り返している片頭痛
  • 典型的な症状・前兆を伴い、神経学的異常がない
  • 内科的な病気が安定しており、他に気になる所見がない
  • 前回の検査から時間がたっているが、症状の性質は変わっていない

実際の判断は、症状の詳細・診察所見・年齢・基礎疾患などを総合して行います。
「画像検査を一度も受けたことがなく不安」「前回からかなり時間が経っている」という場合は、検査のメリットとデメリットを一緒に整理したうえで決めていきます。

CT・MRIの詳しい解説は、コラム「CTやMRIは片頭痛で必要?受けるべきケースとは」もご覧ください。

4. 画像検査はどこで受ける?(近隣病院との連携)

0th CLINIC 日本橋では、クリニック内での問診・診察・初期検査を行い、
CT・MRIなどの画像検査が必要と判断した場合には、連携病院で検査を行う形を基本としています。

  • 当院で頭痛のタイプ・緊急度を評価
  • 必要な検査内容(CT/MRI/造影の有無など)を整理
  • 紹介状を作成し、近隣の総合病院・画像センターへご案内
  • 検査結果を共有し、当院で今後の治療方針を相談

緊急性が高いと判断した場合は、その場で救急外来への受診をお勧めするケースもあります。
一方、緊急性が低く計画的に検査できる場合には、お仕事の都合やご希望の日程も考慮して検査日を調整します。

5. 片頭痛と他の病気の鑑別(脳卒中・TIA・二次性頭痛 など)

「片頭痛と言われているけれど、脳梗塞や脳出血を見逃していないか心配」という方も多くいらっしゃいます。
診断の際には、次のような病気との鑑別を意識しています。

  • くも膜下出血:突然の雷鳴頭痛、意識障害・嘔吐・首の硬さ など
  • 脳梗塞・脳出血:片麻痺・構音障害・視野障害・ふらつき など
  • 一過性脳虚血発作(TIA):短時間で治まる片麻痺・しびれ・言語障害 など
  • 髄膜炎・脳炎:発熱・頭痛・首の硬さ・意識の変化
  • 側頭動脈炎:高齢者のこめかみの痛み・顎の疲れ・視力障害
  • 薬剤乱用頭痛:痛み止めやトリプタンの使用過多による慢性頭痛

特に、前兆を伴う片頭痛と、TIAや脳梗塞の区別が難しいケースもあります。
強い不安がある場合や危険なサインがある場合には、迷わず画像検査を優先します。

「これは片頭痛の前兆なのか、脳梗塞の前触れなのか分からない」というときは、自己判断で様子を見ずにご相談ください。

6. はじめて受診される方へ:当日の流れと準備しておくと良いこと

日本橋・茅場町・東京駅エリアから通院される方が、イメージしやすい初診の流れです。

  1. 受付・問診票の記入
    頭痛の頻度・痛み方・飲んでいる薬・基礎疾患などをご記入いただきます。
  2. 医師による問診
    これまでの経過・生活との関係・前兆の有無などを詳しく伺います。
  3. 身体診察・神経学的診察
    血圧・脈拍・神経症状の有無をチェックし、危険な頭痛でないかを評価します。
  4. 必要な検査の検討
    危険な頭痛が疑われる場合は、CT・MRIなどの画像検査を含めた精査を優先します。
  5. 診断の説明・治療方針の相談
    片頭痛と考えられる場合は、急性期治療薬・予防薬の選択肢と、生活面の調整を一緒に決めていきます。
  6. 次回フォローのタイミングを決定
    症状の頻度や薬の反応に応じて、再診の間隔(数週間~数か月)を設定します。

初診前に、以下をメモしてお持ちいただくと診断がスムーズです。

  • 直近1~2か月の頭痛の頻度・強さ・きっかけ
  • 飲んでいる市販薬・処方薬の名前と飲む回数
  • 過去に受けた頭部のCT・MRI検査の有無(分かれば実施時期・施設名)

診断や検査の費用の目安は、「費用・保険適用」ページで詳しくご案内しています。

片頭痛についてさらに知りたい方へ

片頭痛の原因・症状・治療・予防については、
片頭痛(前兆あり・なし)の総合ページもあわせてご覧ください。

使用するお薬について詳しく知りたい方は、以下の薬剤ページもご覧ください。

「どこまで検査を受けるべきか」「仕事を続けながら通院できるか」など、お一人で悩まずご相談ください。
日本橋・茅場町・東京駅エリアから通いやすい頭痛・片頭痛外来です。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

片頭痛の診断と検査|CT・MRIが必要なケースと頭痛外来の流れ
「頭痛診療では、命に関わる頭痛を見逃さないことと同時に、不必要な検査で負担を増やさないことのバランスが大切です。
症状や生活背景を丁寧におうかがいし、どこまで検査を行うか・どの段階で専門病院と連携するかを一緒に相談しながら決めていきます。」

0th CLINICでは、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛などの診断だけでなく、生活習慣病や睡眠・ストレスの評価も含めた総合的な診療を行っています。
「検査を受けた方が良いのか迷っている」「今の治療方針で良いのか確認したい」といったセカンドオピニオン的なご相談も歓迎しています。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/消化器病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医
日本医師会認定 産業医/健康スポーツ医
総合診療・救急科での診療歴10年以上

アクセス

東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階
(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)

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※本ページの内容は一般的な情報であり、個別の診断・治療を保証するものではありません。症状に不安がある場合は、受診のうえ担当医とご相談ください。

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