片頭痛の治療(発作時・予防)|トリプタン・CGRP関連薬・生活改善
片頭痛の治療(発作時・予防)
日本橋・茅場町・東京駅周辺で、生活と両立できる頭痛治療を
「市販の痛み止めが効きにくい」「寝込むほどの頭痛が月に何度もある」「仕事や育児に支障が出ている」――。
片頭痛は、適切な発作時治療薬と予防薬・生活改善を組み合わせることで、
「痛みゼロ」ではなくとも、日常生活との両立が十分可能なレベルまでコントロールできることが多い病気です。
- ✅ 日本橋・茅場町・東京駅周辺で通いやすい頭痛外来として、片頭痛治療の選択肢と流れを整理します。
- ✅ 「どの薬をいつ飲むか」「予防薬を始めるべきか」など、よくある悩みを解決できるような構成にしています。
1. 片頭痛治療のゴールと考え方
片頭痛治療のゴールは、単に「痛みを消すこと」だけではありません。
日本神経学会などのガイドラインでも、次のような点が重視されています。
- ① 頭痛の頻度・強さ・持続時間を減らすこと
- ② 仕事・家事・育児・学業への影響をできるだけ小さくすること
- ③ 痛み止めの飲みすぎによる薬剤乱用頭痛を防ぐこと
- ④ 不安・ストレス・睡眠の質など、生活全体を整えること
そのために、発作時の治療(急性期治療)と、予防薬・生活改善を組み合わせていきます。
「いきなり強い薬を出す」のではなく、生活スタイルや他の病気とのバランスを見ながら、段階的に強さを調整していくイメージです。
2. 発作時の治療(急性期治療):トリプタン・ジタン・CGRP拮抗薬など
頭痛発作が起きたときに、できるだけ早く痛みと吐き気を抑える治療が「急性期治療」です。
片頭痛と診断された方には、症状の強さや持病に応じて、次のような薬を使います。
① 軽~中等度:NSAIDs・アセトアミノフェン
- ロキソプロフェン、イブプロフェン、アセトアミノフェンなど
- 「頭痛が来そう」と思った早めのタイミングで内服すると効果的な場合があります。
- 一方で、週に2~3回以上の頻回使用は薬剤乱用頭痛につながるため注意が必要です。
② 中等度~重度:トリプタン系製剤
片頭痛の治療薬としてよく使われるのがトリプタン系製剤です。
- スマトリプタン などの内服・点鼻・皮下注射
- 「頭痛が強くなってから」ではなく、痛みが出始めたタイミングで内服することが重要です。
- 心臓・脳血管の病気をお持ちの方など、使えないケースもあるため、必ず医師と相談して使用します。
③ トリプタンが使いにくい方:ジタン系(ラスミジタン)
トリプタンが効きにくい・合わない、心血管系のリスクが高い方などには、ラスミジタンなどのジタン系が選択肢になる場合もあります。
- 眠気が出やすいため、内服後の車の運転が制限されるなどの注意点があります。
- お仕事の内容やライフスタイルに合わせた使い方が必要です。
④ CGRP受容体拮抗薬(ゲパント系):ウブロゲパント など
近年、片頭痛の新しい治療薬として、ウブロゲパントなどのCGRP受容体拮抗薬(ゲパント系)も登場しています。
- CGRPという片頭痛に関わる物質の働きをブロックすることで、発作を抑えます。
- トリプタンが効きにくい場合の選択肢となることがあります。
- 保険適用の条件や費用は、費用ページや診察時にご説明します。
📝 どの薬をどのタイミングで飲むかは、症状の出方・頻度・持病・お仕事の内容によって最適解が変わります。
日本橋・茅場町・東京駅周辺でお勤めの方にも続けやすい治療を一緒に選びましょう。
3. 予防薬の治療:内服薬・注射薬の選び方
「月に何度も寝込む」「発作時治療だけではコントロールが難しい」という場合は、予防薬の導入を検討します。
予防薬は毎日または一定の間隔で続けることで発作頻度を減らす治療です。
① 内服による予防薬
- 抗てんかん薬(例:バルプロ酸ナトリウム など)
- その他、血圧や脈拍を整える薬などが用いられることもあります。
- 眠気・体重変化などの副作用を確認しながら、少量から開始して調整していきます。
※片頭痛に対する予防薬は複数あり、ガイドラインに沿いながら年齢・性別・妊娠希望の有無・基礎疾患を考慮して選択します。
② 高血圧・脂質異常症などのコントロールと頭痛
高血圧や動脈硬化がある場合、アムロジピンなどによる血圧コントロールは、脳血管の負担を減らす観点から重要です。
高血圧の管理が整うことで、結果として頭痛の不安が軽くなる方もいます。
③ 予防注射薬:CGRP関連薬(エレヌマブ など)
最近では、エレヌマブなどのCGRP関連抗体薬による予防注射も選択肢となっています。
- 月1回程度の皮下注射で、片頭痛の発作頻度を減らすことが期待されます。
- 保険適用条件や他の治療との組み合わせなどに制限があるため、診察時に個別に適応を確認します。
- 一部は自費診療となる場合もあり、費用については事前にご説明します。
4. 新しい片頭痛治療薬(CGRP関連薬)の位置づけ
ウブロゲパントやリメゲパント、エレヌマブなど、CGRPを標的とした薬剤は、
「従来の薬では十分な効果が得られなかった方」の新たな選択肢として期待されています。
- トリプタンで十分な効果が得られない・副作用が強い方
- 予防薬を複数試しても発作頻度が高い方
- 重度の片頭痛で、生活や仕事に大きな制限が出ている方
こうしたケースで、他の薬剤と比較したメリット・デメリットや費用を整理しながら、導入のタイミングを検討します。
日本橋・茅場町・東京駅周辺で専門的な頭痛治療を希望される方には、
連携病院や頭痛専門医との協力も視野に入れて、最適な治療戦略を一緒に考えます。
5. 生活改善・トリガー対策との組み合わせ
薬だけでなく、生活リズムや環境を整えることも片頭痛治療の大切な柱です。
詳しくは「片頭痛の予防・生活指導」ページで解説していますが、代表的なトリガーには次のようなものがあります。
- 睡眠リズムの乱れ(寝不足・寝だめ)
- 空腹・脱水(朝食抜き・水分不足など)
- 気圧・天候の変化
- ホルモンバランスの変化(月経・更年期など)
- 特定の飲食物(赤ワイン・チョコレート・チーズなど一部の方で)
- 強い光・騒音・人混み・PC作業のしすぎ
「すべて完璧に避ける」必要はなく、自分のトリガーを知って、無理のない範囲で調整することが大切です。
医師と一緒に、「どこまで生活を整えれば効果が出そうか」を具体的に決めていきます。
天気や生理で片頭痛が悪化する理由については、コラム「天気や生理で片頭痛が悪化する理由」も参考になります。
6. 0th CLINIC 日本橋での治療ステップ例
実際の診療では、次のようなイメージで段階的に治療を組み立てることが多いです(あくまで一例です)。
- 現状把握・タイプの確認
頭痛の頻度・強さ・生活への影響・他の病気やお薬を確認し、
片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛などのタイプや重症度を評価します。 - 発作時治療の最適化
鎮痛薬・トリプタン・ジタン・CGRP拮抗薬などから、
その方に合った「第一選択薬」を決め、飲むタイミングや回数を明確にします。 - 予防薬・生活改善の検討
月あたりの頭痛日数や重症度に応じて、内服予防薬やCGRP関連薬の導入を検討し、
睡眠・食事・ストレス・運動などの生活面も一緒に整えていきます。 - 定期フォローで微調整
数週間~数か月ごとに、頭痛日数・薬の効き具合・副作用を確認しながら、
必要に応じて量や薬の種類を調整します。
「どの薬から始めるべきか」「予防薬に踏み切るべきか」は、日本橋・茅場町・東京駅周辺での生活スタイルも含めて一緒に検討します。
7. どんなときに受診・治療変更を検討すべき?
次のような場合は、一度治療方針の見直しをおすすめします。
- 月に3回以上、寝込むほどの片頭痛がある
- 市販薬・処方薬を月10日以上飲んでいる/飲む回数が増えている
- 仕事・家事・育児を繰り返し休まざるを得ない
- 新しい治療薬(トリプタン以外)について説明を受けたことがない
- 前に「片頭痛」と言われたが、最近痛み方や頻度が変わってきた
- 日本橋・茅場町・東京駅周辺に転居・転勤し、かかりつけの頭痛外来を探している
0th CLINIC 日本橋では、診断・検査から、
薬物治療・生活改善・予防まで、一貫してサポートしています。
必要に応じて、より専門的な検査や入院治療ができる医療機関とも連携しています。
片頭痛についてさらに知りたい方へ
片頭痛の原因・症状・診断・予防については、
片頭痛(前兆あり・なし)の総合ページもあわせてご覧ください。
使用するお薬について詳しく知りたい方は、以下の薬剤ページもご覧ください。
「仕事を休めない」「小さなお子さんがいて通院しづらい」など、日本橋・茅場町・東京駅周辺での生活事情も含めて、続けやすい治療を一緒に考えていきましょう。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修
「片頭痛は、正しい診断と治療の組み立てによって、生活への影響を大きく減らすことができます。
「市販薬で何とかやり過ごす」から一歩進んで、発作時治療と予防・生活改善のバランスを一緒に考えましょう。」
0th CLINICでは、薬の種類や量だけでなく、お仕事の時間帯・ご家族構成・ライフスタイルを踏まえて、無理のない治療を提案しています。
日本橋・茅場町・東京駅周辺で頭痛にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医
日本医師会認定 産業医/健康スポーツ医
総合診療・救急科での診療歴10年以上
アクセス
東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階
(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)
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※ 診療時間・担当医は変更となる場合があります。最新情報は 0th CLINIC 日本橋トップページをご確認ください。
※本ページの内容は一般的な情報であり、個別の診断・治療を保証するものではありません。症状に不安がある場合は、受診のうえ担当医とご相談ください。
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