片頭痛の再発予防と生活の工夫|天気・生理・ストレスとの付き合い方

片頭痛の再発予防と生活の工夫|天気・生理・ストレスとの付き合い方|0th CLINIC 日本橋

片頭痛の再発予防と生活の工夫
天気・生理・ストレスと上手につきあうために

「天気が悪くなると必ず頭痛がくる」「生理のたびに寝込んでしまう」「仕事のストレスで頭痛が悪化する」…。
片頭痛は、生活の中のささいな変化が引き金になりやすい病気です。
このページでは、日本橋・茅場町・東京駅周辺から通院される方に向けて、再発を減らすための生活のコツと予防治療をまとめました。

※ここで紹介する内容は一般的な情報です。自己判断で薬を中止したり、市販薬だけで我慢することは避け、必ず医師と相談しながら調整していきましょう。

① 「トリガー」と「閾値」:片頭痛は「コップの水」があふれた状態

片頭痛は、「これだけが原因」という1つの理由で起こるわけではありません。
よく使うイメージが、コップの水です。

  • ストレス・疲労・寝不足・天気の変化・生理・空腹などが少しずつ水をためる要因(トリガー)
  • コップのふち(限界ライン)を超えると、「あふれる=片頭痛発作」が起きるイメージ

再発予防のポイントは、「トリガーの数や強さを減らす」ことと、「コップのサイズ(閾値)を大きくする」こと。
後者には、予防薬を使った治療も役立ちます。

② 睡眠・食事・カフェイン・運動:まずは「リズム」を整える

難しいことをがんばるより、「同じリズムを保つ」だけで発作が減る方も多くいらっしゃいます。

睡眠:寝不足だけでなく「寝だめ」も頭痛のもと

  • 平日と休日で起きる時間が大きくズレないようにする(±1時間以内が理想)
  • スマホやPCを寝る直前まで見続けない(ブルーライト・情報過多で脳が覚醒)
  • 寝酒は眠りを浅くし、かえって頭痛の引き金になることも

食事・血糖:空腹・一気食いを避ける

  • 朝食抜き・昼のドカ食いなど血糖が乱高下するパターンは頭痛の誘因に
  • 仕事が忙しくても、小さなおにぎり・ナッツ・チーズなどを少しずつ摂る工夫を
  • 極端な糖質制限ダイエットも、体質によっては頭痛を悪化させることがあります

カフェイン:ゼロでも飲みすぎでもなく「一定量」を意識

  • コーヒー1〜2杯分程度なら、頭痛を和らげる方向に働く方も
  • 一方で、毎日たくさん摂っていて急にやめると「カフェイン禁断」で頭痛が出ることも
  • まずは「1日のカフェイン量」を把握し、いきなりゼロにしない・日によって量を極端に変えないのがコツです

運動・ストレッチ:強度より「継続」を優先

  • 激しい運動より、20〜30分程度のウォーキングを週3〜4回続ける方が効果的
  • デスクワークの方は、1時間に1回、肩・首・背中をゆっくり動かす習慣を
  • 突然の「ハードな筋トレ」は、かえって頭痛の引き金になることもあるため要注意です

③ 天気・気圧・光・音・ニオイ:避けきれないから「ダメージを分散」

日本橋・茅場町・東京駅周辺のようなオフィス街では、気圧変化+長時間のPC作業+ビル内環境が重なりやすい環境です。

天気・気圧の変化

  • 気圧変化を通知してくれるアプリなどで、「来そうな日」を事前に把握しておく
  • 「来そうな日」は、残業・会議・ハードな予定を詰め込みすぎないよう調整
  • 「天気や生理で片頭痛が悪化する理由」のコラムも参考になります

光(PC・スマホ・蛍光灯・日差し)

  • モニターの明るさ・コントラスト・文字サイズを見やすいレベルに調整
  • 反射・ギラつきが強い場合は、モニターの角度調整・ノングレアフィルムなども有効です
  • 屋外では帽子・サングラスで直接的な眩しさをカットするのも一つの方法です

音・ニオイ・人混み

  • 工事音・店内BGM・満員電車の騒音などもトリガーになり得ます
  • できる範囲でノイズキャンセリング機能付きのイヤホンなどを利用
  • 強い香水・柔軟剤・アロマが苦手な方は、周囲の方への配慮をお願いすることも大切です

④ 女性ホルモン・生理との関係:パターンをつかんで「先回り」する

女性の片頭痛は、生理周期・妊娠・産後・更年期など、ホルモンの変化と深く結びついています。

  • 「毎回、生理の前後◯日くらいで頭痛が出る」パターンがあれば、事前に対策を組み立てることが可能です
  • 生理周期に合わせて、一時的にお薬の量やタイミングを調整する治療もあります
  • 妊娠の希望の有無や、既に内服している薬との兼ね合いも含め、必ず医師に相談してください

詳しくは、「天気や生理で片頭痛が悪化する理由」のコラムで、図を交えながら解説しています。

⑤ 仕事・子育て・夜勤…ライフスタイルごとの工夫

日本橋・茅場町・東京駅周辺では、長時間のデスクワーク・会議・出張など、片頭痛のトリガーが重なりやすい働き方も多くみられます。

デスクワーク・IT系の方

  • 1〜2時間ごとに席を立ち、首・肩・背中をゆっくり動かす
  • 大事なプレゼン・会議の日に頭痛が多い方は、「仕事に支障が出る片頭痛」のコラムも参考に
  • 「頭痛が来そうな日」には、会議を詰め込みすぎない工夫も重要です

子育て中・家事との両立

  • 育児・家事・仕事が重なり、「自分の休む時間」が削られがちです
  • 家族と相談し、週に1回でも「何もしない休息時間」を確保できると、発作が減ることもあります
  • 頭痛で動けなくなる日が続く場合は、予防薬も含めた治療を検討しましょう

夜勤・交代制勤務

  • 睡眠時間がバラバラになりやすく、片頭痛のコントロールが難しくなりがちです
  • 夜勤前後の「仮眠のタイミング」や「カフェインの摂り方」を一緒に設計します
  • 通院時間が取りづらい場合も、日本橋駅・東京駅から通いやすい時間枠をご案内します

⑥ 予防薬・頓挫薬との付き合い方と「飲みすぎ」の注意

片頭痛治療では、「いざという時の薬」「頭痛日数を減らす薬」のバランスが重要です。

発作時に飲む薬(頓挫薬)

  • 市販の鎮痛薬だけで我慢しすぎると、効かない・胃が荒れる・薬剤乱用頭痛などのリスクが高まります
  • 発作の強さや頻度に応じて、トリプタンジタンCGRP受容体拮抗薬などを組み合わせます
  • 「月に何日までなら安全か」「どのタイミングで飲めばよいか」を、診察時に具体的にお伝えします

予防薬(頭痛日数を減らす薬)

  • 月に頭痛日数が多い方には、バルプロ酸ナトリウムなどの内服予防薬や、CGRP関連注射薬も選択肢になります
  • 予防薬は「すぐに効き始める」というより、数週間〜数か月かけて効果を見ていく薬が多いです
  • 副作用の出やすさ・他のお薬との兼ね合いも含め、一緒に「続けやすい形」を探すことが大切です

薬剤乱用頭痛(薬の飲みすぎによる頭痛)を防ぐために

  • 鎮痛薬や一部の頓挫薬を月に10〜15日以上飲み続けていると、かえって頭痛が増えることがあります
  • 市販薬も含め、「何を、どのくらい飲んでいるか」を正直に教えてください
  • 「薬が効かない・効きにくくなった」と感じる場合は、一度ご相談ください

⑦ 頭痛ダイアリー・アプリで「見える化」し、受診のタイミングを逃さない

紙やアプリで、頭痛の頻度・強さ・トリガー・飲んだ薬を簡単に記録しておくと、診察の質が大きく高まります。

  • 「いつから・どのくらいの頻度で・どんな状況で」起きるかが、診断と治療方針の大切な手がかりになります
  • 忙しい方は、「カレンダーに×印+メモ」程度でも構いません
  • 通院のたびに、頭痛ダイアリーやアプリの画面を見ながら、治療の微調整を行っていきます

以下のような場合は、一度脳神経内科での相談をおすすめしています。

  • 頭痛の日が月に10日以上ある
  • 市販薬を週に2〜3回以上飲んでいる
  • 今までと痛みの性質が急に変わった、これまでにない強い頭痛が出た
  • 手足のしびれ・ろれつが回らない・意識がぼんやりするなど、神経症状を伴う

片頭痛の理解と対策を深めたい方へ(関連ページ)

原因・治療法・費用の目安など、他のページもあわせてご覧いただくと、全体像がつかみやすくなります。

頭痛全般から知りたい方は、「頭痛が続く・痛みが強い」のページもご参照ください。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

片頭痛の再発予防と生活の工夫|天気・生理・ストレスとの付き合い方
「片頭痛の再発予防は、生活を完璧にすることが目的ではありません。
無理なく続けられる工夫と、適切な薬物治療を組み合わせることで、少しずつ頭痛の負担を減らしていくイメージです。」

0th CLINIC 日本橋では、日本橋・茅場町・東京駅周辺で働く方々の働き方や生活背景もふまえ、
「現実的に続けられる対策」をご一緒に考えていきます。
「こんな働き方でも治療できる?」「この薬はいつまで続ける?」など、気になることは何でもご相談ください。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/消化器病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医
日本医師会認定 産業医/健康スポーツ医
総合診療・救急科での診療歴10年以上

アクセス

東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階
(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)

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※本ページの内容は一般的な情報であり、すべての方に当てはまるとは限りません。
※自己判断での薬剤調整は避け、必ず医師と相談のうえ治療方針を決定してください。

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