片頭痛の症状と前兆|ズキズキする痛み・吐き気・光過敏

片頭痛の症状と前兆|ズキズキする痛み・吐き気・光過敏|0th CLINIC 日本橋

片頭痛の症状と前兆
「ただの肩こり頭痛」との違い・危険な頭痛との見分け方

「ズキズキする」「吐き気がつらい」「光がまぶしくて寝込んでしまう」――。
こうした症状があれば、片頭痛(偏頭痛)の可能性があります。
一方で、締め付けられるような痛みだけなら緊張型頭痛、片側の激痛が決まった時間帯に出るなら群発頭痛など、別のタイプの頭痛のこともあります。

  • 片頭痛の典型的な症状と、緊張型頭痛・群発頭痛との違いを整理します。
  • ✅ 日本橋・茅場町・東京駅エリアから通いやすい脳神経内科で、「危険な頭痛でないか」も含めて評価します。

1. 片頭痛の代表的な症状(前兆なしタイプ)

片頭痛は、「ズキズキ」した拍動性の痛みだけでなく、日常生活や仕事に支障が出るほどのつらさを伴うことが多い頭痛です。

典型的には、次のような特徴があります。

  • 頭の片側(片方)を中心としたズキズキする痛み
    ※両側に出る方もいます
  • 体を動かすと痛みが悪化する(階段を上る・歩くと響く)
  • 頭痛が数時間~3日程度続く(放っておいても勝手に治るが再発する)
  • 強いときには、仕事や家事が手につかず寝込んでしまう

「市販薬でなんとなくやり過ごせているけれど、毎月のように繰り返す」という場合も、片頭痛であることが少なくありません。

2. 前兆(オーラ)がある片頭痛の症状

頭痛の前に、一時的な視覚・感覚の異常が出るタイプを、前兆(オーラ)を伴う片頭痛と呼びます。

よくある前兆の例:

  • 視界の一部がギザギザ・チカチカして見えにくくなる(閃輝暗点
  • 視野の真ん中や端が欠ける・穴があいたように見える
  • 手や口のまわりがしびれる・ピリピリする
  • 言葉が出にくい・周りの人の言っていることが理解しづらい

これらの症状は、多くの場合5~60分程度でおさまり、その後に頭痛が始まります。
当院では、吐き気・気持ち悪さや、めまい・ふらつきを含めた全体像を確認し、
片頭痛以外の病気(脳梗塞・一過性脳虚血発作など)との鑑別も行います。

📝「目の前がキラキラ」「視野欠け」「しびれ」「言葉が出ない」などが初めて出現した場合は、念のため早めの受診・画像検査が必要になることがあります。

3. 片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛の違い(イメージ比較表)

実際の診療では、片頭痛と緊張型頭痛が混ざっている方や、群発頭痛との見分けが難しい方も少なくありません。
ここでは典型例を、表形式で整理します。

タイプ 痛みの性質 部位 続く時間 その他の特徴
片頭痛 ズキズキする・脈打つような痛み(中等度~強い) 片側が多いが両側のことも 数時間~3日程度 体動で悪化/吐き気・光や音に敏感/前兆があることも
緊張型頭痛 締め付けられる・重い・帽子をかぶったような痛み(軽~中等度) 両側・後頭部・首筋 30分~数日(ほぼ毎日のことも) 肩こり・目の疲れ/吐き気は軽いことが多い/光や音にはさほど敏感でない
群発頭痛 片目の奥をえぐられるような激痛(耐えがたい痛み) 片側の眼の周囲・こめかみ 1回 15分~3時間/これが1日の決まった時間帯に連日出る 涙・鼻水・瞼のむくみ/じっとしていられず動き回る/発作期には専門医との連携が必要

実際には、緊張型頭痛と片頭痛が重なっている方が多く、
「いつもの肩こり頭痛に、たまに片頭痛が乗ってくる」というパターンも見られます。
また、群発頭痛が疑われる場合には、専門施設と連携した治療が必要です。

🔍タイプ別チェックは、コラム「頭痛のタイプ別チェックリスト:片頭痛?緊張型?群発頭痛?」も参考になります。

4. 片頭痛によく伴う症状(随伴症状)

片頭痛は、頭の痛みだけではなく、次のような「随伴症状」を伴うことが多いのが特徴です。

  • 吐き気・嘔吐(気持ち悪さで水分や食事がとれない)
  • 光に敏感(スマホ・PC画面や蛍光灯がつらい/暗い部屋で横になりたくなる)
  • 音に敏感(人の話し声・生活音がつらく感じる)
  • においに敏感(香水・柔軟剤・タバコ・料理のにおいなど)
  • 集中力低下・ぼーっとする・イライラしやすい
  • 首や肩のこりを伴う(片頭痛と緊張型が混在していることも)

こうした症状があると、仕事・家事・育児・勉強に大きな影響が出てきます。
「たいした病気ではないから我慢するしかない」と思い込まず、適切な治療や予防薬で軽減できないかを一緒に考えていきましょう。

吐き気が強い方は、症状ページ「吐き気・気持ち悪さ」も参考になります。

5. 図で見る「片頭痛・緊張型・群発頭痛」の痛みの場所とイメージ

患者さんに説明するときによく使われるイラストでは、

  • 片頭痛:頭の片側または両側の前側・こめかみがドクドク・ズキズキ
  • 緊張型頭痛:頭全体・後頭部~首に重いヘルメットのような圧迫感
  • 群発頭痛:片目の奥をキリで刺されるような、えぐられるような激痛

実際のページでは、imgタグでイラストを挿入することをおすすめします。
例:<img src="…/headache_pattern_diagram.jpg" alt="片頭痛の症状と前兆|ズキズキする痛み・吐き気・光過敏">

6. 「片頭痛と思っていたら危ない頭痛」の可能性があるサイン

片頭痛の方でも、次のような場合は別の重い病気(くも膜下出血・脳梗塞・脳出血など)の可能性があります。
これらに当てはまる場合は、片頭痛用の薬を飲む前に、救急受診や総合病院の受診を検討してください。

  • 突然の「バットで殴られたような」今までにない激しい頭痛
  • 発熱・首の硬さ・意識がぼんやり・けいれんを伴う頭痛
  • 手足の力が入りにくい・しびれ・顔のゆがみ・ろれつが回らない
  • 視野が急に欠ける・片目だけ見えない・急な視力低下
  • 50歳以降に初めて出現した頭痛が、徐々に悪化している
  • 今までの片頭痛と明らかに様子が違う頭痛

当院では、頭痛の症状や神経診察から、CT・MRIなど画像検査の必要性も含めて判断します。

7. 受診の目安:どんなときに頭痛外来を受診すべき?

次のような場合は、一度脳神経内科での評価をおすすめします。

  • 月に1回以上、寝込むほどの頭痛があり、仕事や家事に支障が出ている
  • 市販薬を週に2回以上飲んでいる/効きが以前より悪くなっている
  • 吐き気・光過敏・音やにおいへの過敏さを伴う頭痛が繰り返している
  • 前兆(キラキラ・視野欠け・しびれ・言葉が出ないなど)が出ることがある
  • 「片頭痛」と言われたが、今の治療で十分コントロールできていない
  • 仕事(デスクワーク・シフト勤務)や更年期との関連を含めて相談したい

0th CLINIC 日本橋では、片頭痛治療薬(トリプタン・ジタン・CGRP関連薬など)の使い分けだけでなく、
生活リズム・睡眠・ストレス・ホルモンの影響も含めて、その方に合わせた治療の組み立てを行います。

「片頭痛かどうかも分からない」「まずは相談だけしたい」という場合も構いません。
症状ページ「頭痛が続く・痛みが強い」からも受診の導線をご用意しています。

片頭痛についてさらに知りたい方へ

片頭痛の原因や診断・治療・予防については、
片頭痛(前兆あり・なし)の総合ページもあわせてご覧ください。

使用するお薬について詳しく知りたい方は、以下の薬剤ページもご覧ください。

「CTやMRIは必要?」「仕事を続けながらどこまで治療できる?」といったご相談も、お気軽にお尋ねください。
日本橋・茅場町・東京駅エリアから通いやすい頭痛・片頭痛外来です。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

片頭痛の症状と前兆|ズキズキする痛み・吐き気・光過敏
「頭痛診療では、命に関わる頭痛を見逃さないことと同時に、片頭痛など慢性頭痛で生活が制限されすぎないようにすることが大切です。
症状の出方や生活パターンを丁寧にうかがい、その方に合った治療の強さや通院ペースを一緒に考えています。」

0th CLINICでは、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛などの鑑別だけでなく、高血圧・脂質異常症・睡眠障害など全身の状態も確認しながら、
頭痛と上手に付き合っていくためのサポートを行っています。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/消化器病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医
日本医師会認定 産業医/健康スポーツ医
総合診療・救急科での診療歴10年以上

アクセス

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(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)

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※本ページの内容は一般的な情報であり、個別の診断・治療を保証するものではありません。症状に不安がある場合は、受診のうえ担当医とご相談ください。

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