尖圭コンジローマ(性器いぼ)|症状・検査・治療
尖圭コンジローマ(性器いぼ)
|症状・検査・治療
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因で外陰部や肛門周囲にできる良性のいぼです。多くはHPV6型/11型が関わります。がんの原因となるハイリスク型とは型が異なりますが、放置で増大・再発することがあり、適切な治療とフォローが大切です。
アクセス
東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)
こんな症状があればご相談ください
- 外陰部・陰茎・陰嚢・膣口・会陰・肛門周囲に、やわらかい小さな隆起(乳頭状/トサカ状/カリフラワー状)
- こすれて出血/しみる/かゆい、数が増える・広がる
- 妊娠中に急に増えた、または肛門の内側にも疑いがある
- 梅毒の扁平コンジローマ(湿った平たい発疹)などとの見分けがつかない
似た皮膚疾患(真珠様陰茎小丘疹・伝染性軟属腫・脂漏性角化症など)との鑑別が必要なことがあります。
診断:まずは視診中心。必要に応じて肛門鏡や生検
- 視診で多くは診断できます。HPV型の検査は通常不要です。
- 肛門周囲の病変では、肛門鏡で内側の評価が有用です。
- 形が atypical(色が黒い/硬い/潰瘍/急速増大)や免疫抑制がある場合は、生検で確認します。
- 梅毒が疑われる所見や症状がある場合は採血で鑑別します。
治療:部位・数・大きさで外用と手技を使い分け
患者さまが自宅で行う外用(例)
- イミキモド5%クリーム(ベセルナ®):週3回、6–10時間後に洗い流す、最長16週間。赤み・ヒリつきが出ることがあります。
※外性器・肛門周囲が対象です。顔・口唇・尿道内には使用しません。妊娠中は主治医と要相談。
医療機関で行う手技(例)
- 凍結療法(液体窒素):1–2週ごとに繰り返し
- 電気焼灼/レーザー蒸散・切除:その場で一括除去を目指す方法
- TCA(トリクロロ酢酸)80–90%外用:小さな病変に
※妊娠中は外科的治療中心で検討します。術後の色素沈着や瘢痕の可能性をご説明します。
パートナー対応・再発予防
- 現パートナーへ共有をおすすめします(同時期の診察で他のSTIも確認)。
- コンドームは感染低減に役立ちますが、完全には予防できません(露出部位に感染します)。
- 治療後1–2週間は摩擦を避け、創部の回復を待ってから性行為を再開しましょう。
- 免疫低下・摩擦刺激・皮膚炎は再発の一因に。刺激を避けたスキンケアも大切です。
予防:HPVワクチン(任意/自治体助成)
HPVワクチンは尖圭コンジローマの原因型(6・11型)も含めて予防します。女性の定期接種(9価)に加え、男性の任意接種も自治体の助成対象となる場合があります(対象年齢・費用は自治体により異なります)。
※ワクチンは治療ではなく予防です。既存のいぼを消す効果はありません。接種の可否は自治体・医療機関へご相談ください。
受診の流れ
- 問診・視診(必要に応じて肛門鏡/生検を検討)
- 治療法の選択(外用 or 手技/痛み対策/ダウンタイム)
- 手技治療:小病変は当日対応可。広範囲は複数回に分けて実施。
- 再診:1–2週間後に効果判定と追加治療/外用の継続調整
よくある質問(Q&A)
自然に治りますか?
自然軽快することもありますが、増える/広がる/パートナーへ感染する恐れがあるため、医療的介入をおすすめします。
性行為はいつ再開できますか?
部位と治療法によりますが、創部の回復を待って1–2週間を目安に。主治医の指示に従ってください。
がんになりますか?
尖圭コンジローマの多くは低リスク型HPV(6/11)が原因で、がん化は通常稀です。ただし別型のHPVや合併症が疑われる場合は精査します。
妊娠中でも治療できますか?
妊娠中は外科的治療中心で検討します。外用薬の可否は個別判断となるため必ずご相談ください。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修
「泌尿器の疾患は、生活の質と密接に関わる重要な分野です。
0th CLINICでは、プライバシーを尊重したうえで、テストステロン補充療法など最先端の医療を提供しています。」
当院では、男性特有のお悩みやデリケートな疾患にも、患者さまに寄り添った診療と説明を徹底しています。
性機能、排尿症状、加齢による変化など、お一人で抱えずお気軽にご相談ください。
0th CLINIC
・日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
・日本抗加齢医学会専門医
・テストステロン治療認定医
📚 尖圭コンジローマに関する科学的根拠と外部リンク集
🔬 公的機関・国際機関の情報
- CDC:ヒトパピローマウイルス(HPV)と尖圭コンジローマ
- CDC:HPV感染の診断と治療ガイドライン
- WHO:HPVと子宮頸がん(ワクチン情報含む)
- EMA:ガーダシル9(9価HPVワクチン)の製品情報
📖 学術論文・文献データベース(NCBI)
💊 製薬会社の薬剤情報(英文)
尖圭コンジローマに関する診療や治療選択は、科学的根拠に基づく情報をもとに行うことが大切です。
医療者・患者の双方が正しい知識を持つことで、適切な治療と再発予防が可能となります。
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