消化器内科|よくある質問

消化器内科|よくある質問(FAQ)

症状の受診目安・検査の準備・お薬の使い方など、患者さんからよくいただくご質問をまとめました。
詳細は各ページで解説しています。気になる症状が続くときは早めにご相談ください。

1)胸やけ/GERD/タケキャブ

胸やけは内視鏡が必要?
警告症状(嚥下困難・体重減少・貧血・吐血/黒色便)がある、長引く/再発を繰り返す場合は検討します。GERD解説 胃カメラ
タケキャブは食前/食後どちら?
処方指示に従います。食事の影響は受けにくい設計ですが個別最適が大切です。タケキャブFAQ
PPIとタケキャブの違いは?
作用部位/立ち上がり/持続に違いがあります。症状・背景で選択します。薬ページ
いつまで薬を続ける?再発が心配。
再燃リスク(食道炎の重症度、生活習慣等)で期間調整します。再発予防も含め医師にご相談を。GERD
胸やけだが内視鏡は正常と言われた。
機能性胸やけ/機能性ディスペプシアの可能性があります。機能性胸やけ
夜間の胸やけがつらい。
就寝数時間前の飲食回避、上半身挙上、体重管理などで軽減します。治療は個別化します。GERD
咳や声枯れもGERDと関係ある?
咽喉頭症状を伴うGERDがあります。耳鼻科/呼吸器との連携が有用です。GERD
胸やけで受診の目安は?
1〜2週間以上続く、増悪、警告症状あり、OTCで改善しない場合は受診を。LINE予約
検査はpHインピーダンスが必要?
難治例や非典型症状では行うことがあります。pHインピーダンス
薬で良くなったがやめると再発する。
再発予防の維持療法を検討します。生活習慣の見直しも重要です。タケキャブ

2)胃炎・ピロリ

ピロリ菌は誰が検査対象?
胃炎・潰瘍の既往、家族歴、健診指摘などで検討します。ピロリ解説
除菌はいつ始める?
診断後、適切な組み合わせで1次除菌から開始します。除菌の流れ
除菌に失敗したら?
2次/3次除菌を検討。耐性を考慮しレジメン変更します。詳しく
胃炎と機能性ディスペプシアの違い?
器質的炎症の有無が鍵です。内視鏡やピロリ評価を行います。FD
除菌後も胃の不調が残る。
FDや胃酸以外の要因を評価します。生活/薬物療法を調整。FD
ピロリは家族へうつる?
経口感染が主。家族内での検査検討をする場合があります。ピロリ
健診で萎縮性胃炎を指摘された。
ピロリ評価/内視鏡の間隔調整を検討します。胃がん検診
除菌中の食事・飲酒は?
飲酒は控えめに。服薬遵守が最優先です。除菌の注意

3)胃・十二指腸潰瘍

潰瘍は自然に治る?
治療での改善が期待できますが、原因(ピロリ/NSAIDs)の是正が重要です。潰瘍
NSAIDs服用中の胃痛対策は?
胃粘膜保護や酸抑制薬で予防/治療を検討します。NSAIDs潰瘍
黒色便が出たら?
出血の可能性。速やかに受診/救急受診をご検討ください。潰瘍
潰瘍の再発を防ぐには?
ピロリ除菌、NSAIDs調整、ストレス/生活改善、維持療法を検討します。ピロリ
潰瘍と胃がんは関係ある?
背景にピロリ感染や萎縮がある場合は定期フォローが推奨されます。胃がん検診
潰瘍で内視鏡は毎回必要?
症状・リスクにより判断します。治癒確認が必要な場合があります。胃カメラ

4)機能性ディスペプシア(FD)

胃カメラは正常だが胃もたれが続く。
FDの可能性。生活指導/薬物療法/心理的アプローチを組み合わせます。FD
ストレスで悪化する?
関与が報告されています。睡眠・食事・運動の整えが有効です。FD
どんな薬を使う?
酸抑制薬、運動機能改善薬、漢方などを個別に選択します。治療
食べ方で気をつけることは?
少量頻回、脂質/香辛料/アルコール控えめ、就寝直前の飲食回避が目安です。食事
FDとGERDは同時にある?
併存することがあります。両者を意識した治療設計を行います。GERD
いつ受診すべき?
長引く/体重減少/貧血/嚥下障害があれば早めに。LINE予約

5)胃ポリープ/胃がん検診

胃ポリープは取るべき?
種類と大きさで方針が変わります。経過観察/切除を内視鏡所見で判断します。胃ポリープ
胃がん検診の頻度は?
年齢・リスク・ピロリ既往で調整。目安は年1回〜隔年。胃がん検診
バリウムと内視鏡どちらが良い?
詳細観察/同時治療の点で内視鏡に利点。適応は個別判断です。胃カメラ
ピロリ除菌後も検診は必要?
萎縮の程度により継続を検討します。検診
健診で異常を指摘された。
結果を持参の上ご相談ください。必要に応じ精査を行います。精査
鎮静での内視鏡は可能?
可能です。安全性評価のうえで実施可否を判断します。胃カメラ

6)小腸(SIBO/セリアック/吸収不良 等)

ガス・膨満でSIBOが心配。
呼気試験で評価します。食事調整/治療を検討します。SIBO 呼気試験
セリアック病の検査は?
血液/内視鏡/病理で総合評価します。セリアック病
グルテンフリーは自己判断で始めていい?
診断前の制限は評価を難しくします。まずはご相談を。解説
吸収不良のサインは?
体重減少/貧血/脂肪便など。原因検索を行います。吸収不良
不明消化管出血は小腸から?
小腸病変の可能性があり、カプセル内視鏡等で評価します。不明出血
乳糖不耐はどう見分ける?
呼気試験や除去試験で確認します。乳糖不耐
FODMAP不耐はIBSと関係する?
関連が示唆されます。食事調整を段階的に行います。FODMAP
カプセル内視鏡は痛い?
鎮静不要で多くは苦痛が少ない検査です。適応は個別判断。カプセル

7)大腸・便通/IBS

便秘は何日出なければ受診?
“いつもと違う”が続く、腹痛/出血/体重減少を伴う場合は受診を。便秘
下痢と腹痛を繰り返す。
IBS/感染/炎症性腸疾患などを鑑別します。IBS
血便が出た。
痔・炎症・腫瘍など多彩。内視鏡で評価します。大腸内視鏡
大腸ポリープは全部切る?
形態/大きさ/数で方針を決めます。ポリープ
虚血性腸炎は再発する?
再発例があります。便通/誘因対策とフォローが大切。虚血性腸炎
感染性腸炎は受診の目安?
高熱/血便/脱水/流行状況がある場合は受診を。感染性腸炎
便秘薬は毎日飲んでも大丈夫?
種類により調整。生活+薬物で“出しやすい腸”を目指します。便秘治療
IBSは治る?
体質・ストレス要因を含め“整える”治療で症状コントロールを図ります。IBS
便の色が黒い/赤い。
上部/下部消化管出血の目印となることがあります。早めに受診を。血便
検診で便潜血陽性だった。
大腸内視鏡で精査を行います。大腸がん検診

8)炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎/クローン病)

IBDかもしれないサインは?
慢性的な下痢/腹痛/血便/体重減少など。専門評価が必要です。IBD総合
治療のゴールは?
症状寛解と粘膜治癒、生活の質の回復です。UC CD
生物学的製剤やJAK阻害薬は怖い?
効果とリスクを説明し、適応とモニタリング下で使用します。治療薬
妊娠中のIBD管理は?
妊娠計画段階からの寛解維持が重要。薬の切替は医師と検討します。妊娠とIBD
ワクチン/感染対策は?
免疫調整薬使用下ではスケジュールの調整が必要です。ワクチン
再燃を防ぐコツは?
内服遵守、感染対策、ストレス/睡眠管理、定期受診が基本です。IBD総合
GMA(顆粒球単球除去療法)は受けられる?
適応を満たせば選択肢となります。GMA
IBDと栄養管理は?
症状期と寛解期で異なります。専門家と計画を立てます。IBD総合

9)肛門疾患

痔は市販薬で様子見してよい?
軽症は対処可能なことも。出血/痛み/脱出が続けば受診を。肛門疾患
裂肛が治らない。
便通調整と外用/内服。難治例は専門治療を検討します。裂肛
痔ろうは自然に閉じる?
多くは外科的治療が必要です。適切な連携をご案内します。痔ろう
便秘と痔の関係は?
硬便/いきみは悪化因子。便通コントロールが重要です。便秘
血がつくが痔だけが原因?
大腸病変も否定要。年齢/症状で内視鏡を検討します。大腸内視鏡

10)肝臓

健診で脂肪肝を指摘。
食事/運動/体重管理が基本。合併症と線維化の評価が重要です。NAFLD/NASH FibroScan
肝機能が少し高いだけでも受診すべき?
持続/他数値/背景で対応が変わります。まずは評価を。肝臓総合
B型/C型肝炎のフォローは?
ウイルス量/肝機能/線維化に応じて管理します。B型肝炎 C型肝炎
お酒と肝機能。
量/頻度で影響します。節酒と検査での評価が大切です。ALD
肝硬変の合併症が心配。
腹水/静脈瘤/脳症は早期対応が重要。定期フォローを。合併症
肝がんのサーベイランス頻度は?
リスクに応じエコー/腫瘍マーカー等を定期的に。HCCサーベイ

11)胆道

右上腹部痛と発熱がある。
胆嚢炎/胆管炎の可能性。速やかに受診を。胆石・胆嚢炎
胆嚢ポリープは手術が必要?
サイズ/形状/増大速度で判断します。胆嚢ポリープ
黄疸が出た。
胆管閉塞等が原因のことも。早急に評価が必要です。黄疸
総胆管結石はどう治す?
ERCP等の処置を検討します。総胆管結石 ERCP

12)膵臓

みぞおち〜背部の強い痛みと吐き気。
急性膵炎の可能性。飲酒後や胆石が誘因となることがあります。急性膵炎
慢性膵炎は治る?
生活改善と疼痛/外分泌不全の管理で進行抑制を目指します。慢性膵炎
膵嚢胞はがん化する?
タイプによりリスクが異なります。定期画像フォローが必要です。膵嚢胞
膵がんハイリスクは検診できる?
リスク例ではスクリーニングを検討します。膵癌スクリーニング

13)検査・手技

胃カメラ前日の食事制限は?
固形物は前夜まで、当日は絶食が一般的です(指示に従ってください)。胃カメラ
大腸カメラの下剤が不安。
飲み方・味の工夫をご案内します。前処置の質で検査精度が変わります。大腸カメラ
内視鏡の鎮静は選べる?
既往歴を踏まえ可否を判断します。ご希望をお伝えください。内視鏡
食道内圧検査は何を調べる?
嚥下や食道運動の異常評価に用います。内圧検査
24時間pHインピーダンスの過ごし方。
普段通りの食事・活動でOK(指示範囲内)。症状記録が役立ちます。pHインピーダンス
呼気試験(乳糖/SIBO/H. pylori)の準備。
前日食事と当日禁食などの指示に従います。呼気試験
EMR/ESDは外来でできる?
病変・施設体制により異なります。適切な医療機関へご案内します。EMR/ESD
EUS(超音波内視鏡)はどんな時に?
膵胆道・粘膜下腫瘍等の評価に有用です。EUS
ERCPの合併症は?
膵炎・出血・穿孔など稀に起こり得ます。適応と説明の上で実施。ERCP
検査前に中止すべき薬は?
抗凝固/抗血小板薬などは個別に調整。自己判断で中止しないでください。注意点

14)生活・食事

胸やけを悪化させる食べ物は?
脂質・辛味・カフェイン・アルコール等は悪化要因となることがあります。GERD
便秘改善のコツは?
水分/食物繊維/運動/排便習慣が基本。薬は“足し引き”で調整します。便秘
下痢が続くときの食事は?
脂質/乳糖/刺激物を控え、消化に優しいものを少量頻回で。IBS
お酒と胃腸の関係。
胃炎/膵炎/脂肪肝などの誘因に。量と頻度の見直しを。ALD
サプリは飲んでよい?
相互作用やpHの影響がある場合があります。服用中のものを診察で共有ください。タケキャブFAQ

15)受診・予約・費用

いつ受診すべき?
症状が続く/悪化、警告症状がある、自己対処で改善しない場合は受診を。LINE予約
紹介状は必要?
なくても受診可。お持ちなら検査歴が共有できスムーズです。消化器内科トップ
費用はどのぐらい?
保険診療での自己負担は検査/治療内容によって異なります。受付でご案内します。検査一覧
オンラインで相談や予約は可能?
LINEから予約が可能です。急な症状はお電話/受診をご検討ください。LINE予約

※ 本ページは一般情報です。診断・治療は医師判断に基づき行います。緊急性が疑われる際は早めに医療機関へ。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修(消化器内科)

消化器内科|よくある質問
胸やけ・みぞおちの痛み・便秘や下痢といった身近な症状でも、背景は人それぞれです。
問診・診察・必要な検査で原因を丁寧に見極め生活習慣の調整薬物療法(P-CAB〈タケキャブ〉やPPI、運動機能改善薬 など)を適切に使い分けます。
症状を楽にするだけでなく、再発予防まで見据えた計画を一緒に立てていきましょう。」

0th CLINIC 消化器内科では、①症状緩和 → ②原因評価 → ③再発予防のステップで診療します。
必要に応じて内視鏡検査ピロリ菌検査・除菌、食事・生活指導までサポートし、 GERD・機能性ディスペプシア・IBS・肝胆膵疾患など幅広く対応します。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/総合診療医・消化器病理)
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士
日本病理学会認定 病理専門医/日本プライマリ・ケア連合学会 認定医
日本医師会認定 産業医・健康スポーツ医/総合診療・救急での診療歴10年以上

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