しこり・嚢胞性ニキビ|圧出が効きにくい時の現実解と治療計画
しこり・嚢胞性ニキビ
触ると硬くて痛い“しこり”。皮膚の深い層の炎症が関わるため、面皰圧出が効きにくく、抗菌薬も届きづらいのが特徴です。 無理につぶすのは厳禁。当日できることと、90日で整える現実的な計画を提案します。
アクセス
東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)
まず知っておきたいこと
- しこりニキビ=皮ふの深いところで炎症が大きくなった状態。 表面の白ニキビを押し出すだけでは届きません。
- 抗生剤だけでは不十分なことが多く、ぶり返しやすいのが特徴です。
- 注射(ケナコルト)は“直前に目立ちを下げる応急処置”です。くぼみ・色の変化などの副作用があるため、使いどころを選びます。
- 3か月の標準治療でも良くならない/重症なら、イソトレチノインを早めに検討すると近道です。
- つぶす・いじるは厳禁。 跡(へこみ・色素沈着)を残しやすくなります。
なぜ“しこり”になるの?(やさしい仕組み)
- 出口がせまい+皮脂がたまる … 毛穴のフタ(角質)が厚くなり、内側に皮脂がたまります。
- 奥で炎症が広がる … ふくらんだ袋のまわりで炎症が強くなり、赤み・腫れ・痛みが出ます。
- 硬く厚くなる … 炎症が長引くと周りの組織が硬くなり、表面の圧出では取れない“しこり”になります。
だから、“今すぐ目立ちを下げる対応”と“再発しにくい土台づくり(90日計画)”を分けて進めるのがコツです。
写真はイメージです。実際は赤み・はれ・痛みの出方が人それぞれで、混在することもあります。
面皰圧出が効きにくい理由
- 病変が深い:毛包周囲に肉芽・線維化を伴い、単純な開放では届かない。
- 内容が粘稠:排出されにくく、無理な圧出は悪化や瘢痕の原因に。
- 炎症優位:圧出刺激で炎症が増悪しやすい。
そのため、当日の“平坦化”と中長期の“再発予防”を分けて考えることが重要です。
当日できること
| 選択肢 | 狙い | 目安 | 注意 |
|---|---|---|---|
| ニキビ注射(ケナコルト) | イベント直前などに一時的に平坦化 | 単発・限局に限定/医師が適応判断 | 萎縮・毛細血管拡張・色調変化などの副作用説明が必須 |
| サリチル酸ピーリング | 角化のリセットで周辺の新生抑制を補助 | 2–4週ごと(ダウンタイム軽微) | 当日は擦らない・UV/保湿を徹底 |
※面皰圧出は白ニキビ主体に有効で、しこり主体では適応外〜限定的です。
料金(税込)
| メニュー | 内容 | 料金 |
|---|---|---|
| サリチル酸マクロゴールピーリング(顔) | 角化調整・赤み補助(当日◎) | 8,800円(併用5,500円) |
| ニキビ注射(ケナコルト) | イベント直前の緊急平坦化(適応限定) | 診察時にご案内(副作用説明が必須) |
よくある質問
Q. しこりは圧出してもらえますか?
A. 嚢胞性は圧出が無効〜悪化の恐れがあり、原則適応外です。状態に応じて注射の適応や90日計画をご提案します。
Q. 抗生剤だけで治りますか?
A. 深い炎症には十分届かず再発することが多いです。外用の最適化に加え、難治例ではイソトレチノインを早期検討します。
Q. 注射は安全ですか?
A. 萎縮・色調変化・毛細血管拡張などの副作用があり、適応を限定して使用します。根本治療ではないため、外用・生活の見直しとセットで提案します。
もっと見る:ニキビ100問FAQ
👨⚕️ 医師からのコメント・監修
「嚢胞性ニキビは“急ぎの平坦化”と“治りやすい土台づくり”を分けて設計すると、遠回りが減ります。」
監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/消化器病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士
医師と作る“90日計画”で、遠回りしない
生活・職業・季節に合わせた現実解で、しこりニキビの再発リスクを下げます。
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